商品コード:1312-008[ Disques Vendémiaire] J.マットゥラン(gt) / バッハ, A.B.バリオス 他
商品コード: 1312-008
商品詳細:当社初入荷の希少タイトル。1979年にフランス・マイナーレーベルDisques Vendémiaire~リリースされた。ギター奏者のジャン・マットゥラン(1945-)はパリ生まれ。詳細は不明だがこれは1978年にパリで録音され1979年にリリースされた。A面にバッハの2曲。B面はパラグアイのギタリスト・作曲家・詩人である、アグスティン・バリオス=マンゴレ( 1885-1944)の作品6曲が入る。バッハは明快なタッチでかなりの技巧派だろう。B面のバリオス=マンゴレ作品はこれまで殆ど録音されていないと思われる。何故このようなマイナーな作品に興味を持ったのか不明だが、バッハを楽しんだ後、この未知なる作品に挑戦するのは面白い。バリオス=マンゴレはパラグアイの5万グアラニー紙幣に肖像が使用されている程で、国の宝なのだろう。1898年頃からグスターボ・ソーサ・エスカラダに師事し、ソルやアグアド、ビナス、タルレガの作品を研究し、演奏するようになった。ソーサ・エスカラダは、この新しい弟子に感銘を受け、バリオスの両親に、息子をアスンシオンに行かせて音楽教育を続けさせるように説き伏せた。1906年に21歳で大学を卒業すると、首都アスンシオンで本格的な演奏活動に入り、その後は音楽活動と詩作に生涯を捧げることとなる。バリオスは、実演や録音を通じて、驚異的な演奏力で名を馳せた。1910年にはアルゼンチンやウルグアイでもしばしば演奏し、1916年にはブラジルに赴いてこの地で15年ほど生活することになる。その間に、自作の演奏によってエイトル・ヴィラ=ロボスを驚嘆させた。バリオスは300曲以上のギター伴奏歌曲を作曲し、それらの歌詞もバリオスが手ずから書き上げている。頻繁な南米旅行を通じて幾多の友情にも恵まれ、友人や支持者に自作の詩を手書きで与えていたことは有名だった。そのためにバリオスの詩作品は、中南米(ラテンアメリカ)各地やアメリカ合衆国で、異なる版が出回る結果となっている。その後も中南米の多くの国で演奏活動を続け、1934年から1936年にはヨーロッパを訪問して名声を博した。晩年は中米のエルサルバドルの音楽院でギター科教授を勤めている。呼吸音がはっきりと聴こえるオン・マイクの高音質録音で、エコー分も殆どなく、音に全く不満はない。オーディオファイルプレスといってよい。バッハとバリオス=マンゴレという異なる性格の作品を両面に収めたLP。Vol.1とあるが以降が出ているのか不明。
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