商品コード:1313-062[DGG] L.ボベスク(vn)指揮ウジェーヌ・イザイ弦楽Ens. / 協奏曲集
商品コード: 1313-062
商品詳細:ボベスクにもDGG録音が何点かあり、これもその一つ、チューリップはない。バロック期の協奏曲4曲入り、ソロの指揮を兼ねる。雰囲気的には、ベルギーALPHAと同様のスタイルで、清々しい朝日のような演奏。ボベスクのソロ云々というより、イザイ・アンサンブルがボベスクの化身と化し意図通りの音を出す。彼女のソロがそのまま合奏になっていることが見事。ロマン派のVn協とは異なる一体感が生まれている。盤はドイツプレスだが、ベルギーDGGとして発売された。多くが曲目の完全な特定に至らず残念だが、厳選された曲だけに内容はどれも良い。日本ではローラ・ボベスコで通用しているが誤りで、エネスコと同様でローラ・ボベスクが正しい。ローラ・ボベスク(1921 - 2003)はルーマニア・クラヨーヴァの生まれのヴァイオリン奏者。1928年にパリに留学し、エコールノルマル音楽院でマルセル・シャイエのクラスに入った。1931年からはパリ音楽院でジュール・ブシューリに師事し、1935年にプルミエ・プリを取得して卒業した。その後もジョルジェ・エネスクやジャック・ティボーの薫陶を受け、1937年にウジェーヌ・イザイ・コンクールで7位入賞を果たした。戦時中はルーマニアに帰国して演奏活動を継続した。戦後はフランスのピアニスト、ジャック・ジャンティと結婚して夫婦でデュオを組んだ。またベルギーに活動の本拠を移し、1958年にワロニー王立室内管弦楽団を設立。1962年から1972年までブリュッセル王立音楽院とリエージュ音楽院の教授職を兼務して後進の指導に当たった。1990年には弦楽四重奏団のアルテ・デル・スオノを結成。晩年はベルギーのレーベル、Alpha、Duchesneなどに録音を残した。DGGでは当盤とロッシーニが入る2種のみ発売と思われる。
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