商品コード:1313-047b[CHIEF] S.ヴィジョリ(pf) / Recital Stanislas Vigerie-2/ショパン, リスト 他
商品コード: 1313-047b
商品詳細:1970年代フランスの古城シャトー・ドゥ・ブルトゥイユで行われたピアノ・リサイタル。A面がショパンを中心にB面がフランス物というプログラム。音質はさすがパテ・プレスだけに第一級。当地に縁のある人なのだろう。いかにもフランス的なスタイルを持つ。ショパンは動きのあるサロン風で、しっかり低い音まで出て肉付きの良い響き。古い建物は音が良い、1970年代に入って出てくる高音に偏った安っぽい音ではない。コルトーの弟子だったらしく、'50年代に10"が2枚存在するのを確認。シャトー・ドゥ・ブルトゥイユ(Châteaude Breteuil)は、パリの南西35 kmにあるフランスのイブリーヌ県のシュヴルーズ通りにある城。1973年に記念碑の歴史的建造物に指定された。ブルトゥイユ侯爵の家族は3人の大臣をフランス国王に拠出した。ブルトゥイユ城はまだブルトゥイユ家が所有している。さぞかし管理が大変だろう。このような音楽会は管理費を捻出するために来客を絞って行われることが多く、誰でも行かれる訳ではない。またLPを制作して記念に購入してもらったのであろう本盤は、レコード番号もない完全なプライヴェートプレスだがChief Recordという会社が一応販売できる形に仕上げ、ある程度の枚数を刷ったと思われる。データがないのが残念。レーベルはCCVに似ている。音質は良く演奏も素晴らしい。ブルトゥイユ城は、代々フランス国王の側近を務めたブルトゥイユ侯爵家の居城だった。ブルトゥイユ侯爵と共にルイ14世に仕えた『ペロー童話集』で有名なシャルル・ペローも滞在していた城なので、現在はペローの『長靴をはいた猫』の城としてPRしている。城内には様々な扮装をした長靴をはいた猫の人形があちらこちらに展示されている。また、王妃のサロンでは「マリー・アントワネットの首飾り事件」が再現されている。事件の首謀者であるロアン枢機卿を逮捕するよう、マリー・アントワネットがルイ16世に頼み、逮捕状に署名する場に国務大臣だったブルトゥイユ侯爵侯爵も同席していたとのこと。その歴史を忘れないためなのか、資料をもとに正確に作られた王妃の首飾りのレプリカも展示されている。75ヘクタールもある広大な庭園が隣接する。
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