商品コード:1313-005[PANTHÉON] B.ギンペル(vn) / ベートーヴェン:ロマンス1, 2番
商品コード: 1313-005
商品詳細:ブロニスワフ・ギンペル(1911-79)はユダヤ系ポーランド人。音楽一家で1937年に渡米、米国に移住した。長兄カロルは指揮者、次兄ヤコブは著名なピアニスト。弟のブロニスワフがヴァイオリン奏者として活動。1930年にベルリン高等音楽学校に在籍し、カール・フレッシュの薫陶を受ける。その後M.ヴォルフシュタールに師事。14歳でウィーンpo.と共演し、ゴルトマルクのヴァイオリン協奏曲でデビュー。15歳でピアニストの兄ヤコブとイタリアで精力的な演奏旅行を行い、歴史的な大成功を収める。これによってヴィットーリオ・エマヌエーレ3世やピウス11世に御前演奏を披露したほか、パガニーニの墓前で演奏するべく招かれて、この伝説のヴィルトゥオーゾの愛器グァルネリを弾いた。ヘルマン・シェルヘンが指揮者を務めていたケーニヒスベルク(現ロシア領カリーニングラード)の放送オーケストラのコンサートマスターに就任。その後イェーテボリ交響楽団のコンサートマスターも務めた。その後ヨーロッパ各地や南米で演奏旅行を行い、ソリストとして活動を続けた。渡米後ロサンジェルス・フィルハーモニックのコンマスを務めた。1963年には、ウワディスワフ・シュピルマンらとワルシャワ・ピアノ四重奏団を結成した。1967年にコネチカット大学の教授職に就任。1973年からはマンチェスター王立北部音楽大学に教授として着任している。この頃から欧米や南米でソリストとしての活動を再開させた。1950年代初頭よりVOXに精力的録音を行った。これは1954年頃のモノラル録音。ギンペルは欧州系の端正かつ艶やかな音色を持つ。表情も繊細且つ上品で、よく香り立つ音を出す。これまで米国VOXで聴かれていた為か、ギンペルの本当の音が伝わっていなかったのではと思われる。フランス盤で聴けばギンペルの良さは十分理解されるだろう。フランス盤以外では「ロマンス」2曲は12"に3曲入りの為、Vn協奏曲Op.61の余白に押し込められた形でしか聴けなかった。フランスではVn協奏曲Op.61が別の10"で発売され、何方も伸び伸びとカッティングされている。パテプレスなので弦の音色は大変良い。
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