商品コード:1314-049[PHILIPS] R.ミケルッチ(vn) イ・ムジチ / メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲11番 他
商品コード: 1314-049
商品詳細:B面にミケルッチをソリストにしたVn協奏曲、2番と呼ばれるニ短調。A面に弦楽の為の交響曲の中から11番というカップリング。録音は1969~70年頃だろう。このVn協はメニューインと関わりが深く、初録音もメニューインなのだが、イ・ムジチの演奏はやはり一味異なり、この地味な曲にイタリア的な色彩が加わり随分と楽しめる。どちらもドイツ・ロマン派の曲なのだが、イタリアの団体が演奏するとイメージが異なり、さすがイ・ムジチの個性はあらゆる音楽を自分色に染めてしまう。Vn・Pfと弦楽のための協奏曲(Vn協奏曲) ニ短調は有名なVn協奏曲ホ短調 Op.64,ではない。1番をニ短調 Op.posth.、2番をホ短調 Op.64とすることがある。これはマイナー作品であるニ短調が1822年作とホ短調 Op.64(1844年作)より早い作品だからである。ニ短調 の楽譜(初稿)はメンデルスゾーンの死後、未亡人のセシル・シャルロット・ゾフィ・ジャンルノーが所有していたが、セシルが1853年にフェルディナンド・ダヴィッドに贈り、ダヴィットの没後(1873年)はイギリスへ渡った息子のペーター・ユリウス・パウルが楽譜を相続した。さらにパウルが1932年に没した後、そのまま作品の存在自体が忘れ去られていた。日の目を見たのは1951年になってからで、ヴァイオリニストのユーディ・メニューインがロンドンでメンデルスゾーンの子孫にあたる一族の邸宅を訪れていた際、本作の自筆の草稿(初稿ではない)を見せられたことで本作がようやく一般的に知れ渡り、1952年にようやく蘇演が行われた(出版も同年になされている)。ユーディ・メニューイン/ビクター弦楽オーケストラの弾き振りによって1952年2月6日RCAに録音された。その後グリュミオーなど他のヴァイオリン奏者も録音するようになっていった。ここではミケルッチがソロをとる。若書き作品ゆえにOp.64程の完成度はないが、ここではミケルッチの魅力的なソロ・ヴァイオリンで曲が一層引き立つ印象。メニューインが最初の録音を行ったので、メニューインの録音が数種存在するが、ミケルッチ/イ・ムジチの録音は胸に迫るものが感じられ、非常に良い印象を持った。A面の弦楽のための交響曲もイ・ムジチならではの明るい音で好感が持てる。
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