商品コード:1314-039p[PHILIPS] C.d.フロート(pf)/ ラフマニノフ:Pf協奏曲2番 他
商品コード: 1314-039p
商品詳細:1950年代のモノ録音。フロートの音は非常に強く、モノラルらしい音が出てくる。オッテルローのオケも深々とした音を出している。ステレオでは味わえない、奥行きのある影のある再生音。フロートのピアノはオケと渾然一体となり、懐かしさを憶える温かみのある演奏。忘れてしまった何かを思い出させてくれるようなラフマニノフである。2番はその特徴のあるメロディーラインで多くの録音があるが、これは知られざる秀演。オランダの重鎮同士の共演!コル・デ・フロート(1914-1993)はアムステルダム生まれの男性ピアニスト。ジェラルド・ヘンゲフェルトとジョージ・ヴァン・レネッセに師事。1936 年にウィーンで開催された国際ピアニスト・コンクールに出演。エミール・ギレリスとヤコブ・フリエールと共に受賞者の一人で5位となった。片腕のピアニスト、パウル・ウィトゲンシュタインが審査員であった。レパートリーではベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番は最も多く演奏した曲らしい。アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団をはじめとするオランダ有数のオーケストラと共演してピアニストとしての地歩を固めた。1938年からハーグ音楽院で教鞭を執るようになった。第二次世界大戦後は、欧米各地で演奏活動を展開したが、1959年に神経障害で右手が使えなくなり、以降は左手のみのピアニストとして活動した。両手用のピアノ作品の左手用編曲も精力的に行った。1993年に79歳で亡くなるまで精力的に活動を続けたが、録音はPHILIPSのモノラル期がその大半である。ベートーヴェンのピアノ協奏曲全5曲をPHILIPSに最初に録音したピアニストであった。ウニンスキーと並ぶPHILIPSモノラル期の看板的なピアニストである。ショパンも得意とした。1952年の録音のラフマニノフ2番は今聴いても、その完成されたスタイルに脱帽するしかない。冒頭から重量のある重いタッチで始まるもすぐに軽やかなタッチに変わりコロコロと別人のように音が転げ回る。オッテルローのパワーのあるオケがバックにつき、ロマン且つパワフルな協奏曲である。ステレオ期の名演が隠れるほどの重力級の名演!
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