商品コード:1314-020p[DECCA] トリエステ・トリオ/ Pfトリオ/ブラームス:2番, ハイドン:25番「ハンガリー風」
商品コード: 1314-020p
商品詳細:トリエステ三重奏団 (Trio di Trieste )は1933年イタリアのアドリア海北端にある都市トリエステで結成された団体。以来1995年に活動を終えるまで60年以上にわたって活動した数少ない常設のピアノ三重奏団であった。メンバー:レナート・ザネットヴィチ(Vn) リベロ・ラナ(Vc) ダリオ・デ・ローザ(P) チェロは1962年~アメデオ・バルドヴィーノに交代。大きく分けて1950年代はDECCAに、1960年代はDGGに録音がある。イタリアの団体だからといって陽気でラテン系な演奏ではない。ドイツ・オーストリア系の作品をしっかりと滋味深く演奏できる貴重なピアノ・トリオであった。1960年代に活躍したボーザール・トリオと比較しても、トリエステ・トリオは1世代前の古風な感覚を身に着けており、ゆっくり目のテンポで、時にルバートを多用して作品の心情に深く沈潜してゆく、1960年代には見られなくなった良き時代のスタイルを堅持してた。少なくともDECCA時代についてはそう断言できる。DECCAには全5枚分のLPを録音しており、そのどれもがピアノ・トリオ演奏の見本といえる内容である。DECCA音源は全てモノラルで音質は非常に良く、安心してお勧めできるLPたちである。ブラームスは1953-4年頃1番を録音しており、LXT 2901で発売された。DECCAに3番の録音はない。1960-70年代にDGG移籍後全3曲を録音している。少なくとも両レーベル合計で17曲は録音を行った。ブラームスの表現に関してはドイツ人の演奏を上回るのではと思うほど上手い演奏を行う。ハイドンでもこの渋い雰囲気を保ち、ウィーン風とは全く異なる世界感でハイドンを演奏する稀な団体。イタリアのアドリア海のイメージとは真逆の通好みの演奏である。室内楽ファンには絶対的な信頼性を持つ団体と信じる。
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