商品詳細：パーセルの「妖精の女王」。10代の頃から音楽家として成功し順調なキャリアを築いたパーセルは僅か36歳で世を去った。短い生涯の中で800近い作品を遺したが、オペラは数えるほどしかなく、厳密にオペラと呼べるものは「ディドとエネアス」1曲のみ、他は歌劇風の劇作品といったセミ・オペラの囲い。当リブレットはシェイクスピア「真夏の世の夢」の改作(作者不詳)。パーセルが付けた音楽は物語の本筋とはあまり関係がなく、あくまで劇の移行部としてのもの。しかしこの劇と音楽との対比が良い効果をもたらしており、作品全体を有機的なものにしている。A.デラーはバロック・オペラにおいて重要な働きを持つカウンターテナーという声種の存在を世に知らしめた声楽家。彼が結成したデラー・コンソートとの協働による正統な解釈の演奏で、時代の雰囲気や、パーセルの繊細で気品溢れる感性を見事に伝えている。よく知られたストーリーなので、パーセル歌劇の導入としてもおすすめ。(KT)

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