商品コード:1318-058[ERATO] J.ドワイヤン(pf) パスキエ・トリオ / フォーレ:Pf四重奏曲2番, Pfトリオ
商品コード: 1318-058
商品詳細:定評のあるパスキエ・トリオによるフランス作品。この曲も数多の芸術家達が熱く語ってくれる。セピア色のパリへと聴き手を案内してくれる。暫し現実を忘れてタイムスリップするための薬のようなレコードである。この薬、再版からは極度に効能が落ちるのでご注意を! 夢見心地の朝靄に煙る1900年代のパリが浮かんでくる。このLPを聴かずしてフォーレは語れない。ジャケの色は数パターンあり。ピアノのドワイヤンは兄のジャン・ドワイヤン。ジャン・ドワイヤン( 1907- 1982)はご存じ、日本でも人気の女性ピアニストであるジネット・ドワイヤンの兄である。日本では妹のジネットのほうが先に有名になったが、フランスに於いてはジャン・ドワイヤンは1941年から師のマルグリット・ロンの後任としてパリ音楽院の教授に就任し、1977年まで在任した名ピアニストとして名を知られる。1937年にはパリ音楽院からフォーレ賞を贈られている。娘のジュヌヴィエーヴ・ドワイアンもピアニストでピアニスト一家である。ジャン・ドワイヤンの3歳年上には「ラヴェル弾き」ペルルミュテルがいる。作曲家本人に指導を受け、後に校訂譜を出すに至ったペルルミュテルの演奏が揺るぎない事は確かだが、それで他の演奏者が残した録音の価値が落ちる訳ではない。同時代に生きた演奏家が自らの解釈とともに残した貴重な録音である。非常に珍しく、耳にする機会が少ないが、知る人ぞ知る名演。ラヴェルを得意とするがフランス作品全般が良いことは勿論である。ウィキペディアではジャン・ドワイアンという表記になっているがそれは正しくない。正確な発音はドワイヤンで間違いない。パスキエ・トリオは1927年に結成された。フランスのヴィオラ奏者、ピエール・パスキエ(1902-1986)はトゥールに生まれ、モーリス・ヴューに師事。1927年にパリ音楽院を卒業してすぐに、弟でヴァイオリニストのジャン・パスキエ(1903-1992)、末弟でチェロ奏者のエティエンヌ・パスキエ(1905-1997)とともにパスキエ・トリオを結成。1974年まで、約半世紀の長きにわたって演奏会に、レコードに活躍した。1934年にはフランス・パテ社にベートーヴェンの弦楽三重奏曲ハ短調Op.9-3を録音し、レコード・デビュー。翌1935年にはSP時代の名盤として知られるモーツァルトのディヴェルティメントK.563を録音し、世界に名声を轟かせた。3兄弟という利点から息はピッタリと合い、非常に穏やかで優しい語り口ながら含蓄の深さのわりにあっさり淡々と弾き進む。パスキエ・トリオの地味で自然体的演奏は、聴く人に沢山のことを喚起することになる。フォーレといういかにもフランス的な音楽もパスキエ・トリオの手に掛かれば、独壇場のごとく、その気分を完全な形で味わうことができる。1番は1956年にM.ロンと録音していた。
パスキエ・トリオの在庫一覧へ