商品コード:1318-051[ERATO] H.フェルナンデス(vn) J.F.パイヤール指揮/シューベルト:Vnと管弦楽のためのロンド 他, メンデルスゾーン
商品コード: 1318-051
商品詳細:1959年3月にパリでメンデルスゾーンの弦楽のための交響曲第9番とともにシューベルトの2曲も録音され、3曲入りは12"・LDE 3117/STE 50022で発売された。更にシューベルトの2曲だけ10"でも発売された・EFM 42094/STE 60024。Vnと管弦楽のためのロンドだけを聴きたい方には10"がお勧め。12"では片面に入れられたシューベルト2曲が、10"では片面ずつに配置されている為、より音質には有利となっている。メインはやはりH.フェルナンデス(vn)のシューベルトのロンドである。これは協奏曲をまったく作曲しなかったシューベルトの、一種のVn協奏曲のようなもの。オケは通常小編成の室内o.で演奏される。そのため室内楽的要素が強い。明るく、華やかな曲で、Vnのソロは始めから終わりまで続く。Vnソナタ以外にVnを楽しめる最大規模の曲。フェルナンデスの弦は軽いヴィヴラートにとどめ、よく唄う。エコー分の全く無い再生音はモノラルの良い面をしっかり出してくれる。ヴァイオリンのユゲット・フェルナンデスの生まれ年は不明だが、スぺインにルーツを持つ家系のフランス生まれと思われる。1950年代中期にはERATOのモノラル録音があり、早い段階でERATOのバロック作品に無くてはならないヴァイオリン奏者となった。世のヴァイオリン奏者はまだまだSP時代のロマンチックなスタイルを継承しており、ヴィブラートをタップリきかせた演奏を人々も求めていた。そんな時代に突然ノン・ヴィブラートでクールに弾くスタイルのフェルナンデスが現れた。ERATOはバロックにも力を入れ始めた矢先であり、フェルナンデスのスタイルはこれからERATOが目指そうとした世界感とピッタリ一致したのだろう。当時全く無名の女性奏者を抜擢した。指揮のパイヤールも同じ考えだったに違いない。そこでERATOの目指すスタイルに人選が合致し、両者は度々録音を行っている。また1959年にスタートしたJardin Des Artsシリーズ(Garden of Artsシリーズ)の第1号に起用された。最初の数枚は間違いなくアンドレ・シャルラン事務所による録音である。この録音もアンドレ・シャルラン本人が行っている。ヴァイオリンのフェルナンデスはエルナンデスではなく、フェルナンデスまたはフェルナンデズが正しい。
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