商品コード:1318-011[Festival Tibor Varga Sion] T.ヴァルガ(vn)指揮/ バッハ:Vn協奏曲2番, シューベルト:交響曲5番
商品コード: 1318-011
商品詳細:ティボール・ヴァルガ( 1921 - 2003)はハンガリー・ジェール出身のヴァイオリニスト・指揮者。ブダペストのフランツ・リスト音楽院にてフレッシュならびにイェネー・フバイに師事。また、ワルトバウアー四重奏団のメンバーであったフランツ・ガブリエルや、コダーイ、ヴェイネルらの指導も受けた。14歳になると欧州で演奏旅行に着手。1937年に恩師フバイが他界すると、エルンスト・フォン・ドホナーニ指揮によるフバイ追悼演奏会に出席して、恩師の《ヴァイオリン協奏曲 第3番》作品99を上演した。1947年に共産主義政権を逃れてロンドンに移り、イギリス国籍を取得する。ヴァイオリン演奏に加えて指揮活動にも着手、デトモルトにティボール・ヴァルガ室内管弦楽団が結成されることとなった。また、アンドレ・ナヴァラやブルーノ・ギランナ、今井信子らと共に、デトモルト高等音楽学校に弦楽器部門を創設した。1955年よりスイスに移るが、デトモルトにおける地位も維持した。1964年にシオンにおいてティボール・ヴァルガ国際音楽祭を開催するとともに、これに関連して国際音楽アカデミーを創設した。また、音楽祭に合わせてティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリン・コンクールも併設し、例年100名以上の参加者を集めている。2003年にスイスの自宅において永眠。ヴァルガの演奏は、シュナイダーハンを更にナイーブにしたようなデリケートさが印象に残っている。ここでの演奏も、彼のデリケートな美しさがよく出た秀演!DGGの最初期にバルトーク:Vn協奏曲2番をフリッチャイの指揮で録音し名声を得た。彼の師であるJ.フバイをして"天才"と言わしめたヴァルガの演奏能力と芸術性は大変高いものがある。1980年頃まで精力的に活動した。SP期に聴かれた細やかなヴィブラートが特徴的な古典タイプの演奏である。バッハは1950年代にArchiv Produktion:14 050 APMで旧モノラル録音があり、その後SOMERSET:607でティボール・ヴァルガ室内o.を弾き振りしており、これは少なくとも3回目以降の録音となる。シューベルトの交響曲は初録音と思われる。交響曲を振ってもなかなかの演奏を見せるが、バッハの協奏曲はさすがの貫禄を見せる。若々しい音色で全く衰えを知らない超人的なヴァイオリン奏者である。オケも申し分ないがソロは手慣れた曲であり、目をつむっても弾けると思われるが、流麗な流れのように名人芸的なソロを披露。時折アクセントを付けて自慢の美音をこれでもかとまき散らすような超が付く美演。こんな音を何十年にも亘って維持できるヴァイオリン奏者は数える程しかいないだろう。あきれるほど、惚れ惚れとするヴァイオリン・ソロ!
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