商品コード:1319-059[RCA] G.グラフマン(pf) E.ホルダ指揮/ プロコフィエフ:Pf協奏曲3番, 交響曲1番「古典的」
商品コード: 1319-059
商品詳細:ゲイリー・グラフマン(1928-)。グラフマンはニューヨーク生まれのユダヤ系ロシア人。7歳でカーティス音楽院に入学、ヨゼフ・ホフマン等に師事する。10年後に卒業し、ユージン・オーマンディの指揮するフィラデルフィア管弦楽団と共演して、デビューを果たした。ホロヴィッツ、ゼルキンにも師事し、それから30年以上にわたって演奏旅行や録音を積極的に行い、世界中のオーケストラと共演を重ねた。1948年にレーヴェントリット賞を受賞。1980年にカーティス音楽院の教職員に迎えられ、教育活動に着手。長年にわたって音楽に専念・献身してきた功労により、フィラデルフィアやニューヨークなどの都市や、ペンシルベニア州政府などから様々な名誉や、名誉学位を授与されている。1995年からカーティス音楽院院長を務めてきたが、2005年度の学期末をもって退任した。2024年時点で存命である。ヒラリー・ハーンは彼の生徒。ホロヴィッツの愛弟子である。ホロヴィッツがラフマニノフから直接指導を受けたことを考えるとロシアピアニズムならぬラフマニノフの系譜が出来上がる。ラフマニノフ→ホロヴィッツ→グラフマン。グラフマンのラフマニノフやプロコフィエフ録音は必然の帰結と言える。ジョージ・セルやバーンスタインが好んで共演したピアニストである。結果は想像通りのエンターテイメント性を多分に持つ洗練されたもの。ロシア的気分は薄い。彼らにもアメリカ国民にもロシア的なオリジナル性は重要ではない。いかにプロコフィエフの音楽に物語を語らせるかに尽きる。そういう点では実にアメリカ的な演奏といえる。実に見本となるような手堅い演奏ながら、鑑賞性も十分に持ち併せた上手な演奏家であると感じる。ここでは最初の録音となるプロコフィエフ:Pf協奏曲3番を録音。片面にはオケを担当した、エンリケ・ホルダ/サンフランシスコso.によるプロコフィエフ:交響曲1番Op.25が入る。グラフマンはRCA録音が大半なためか欧州では殆ど知られていないがもっと評価されてしかるべきピアニストだろう。エンリケ・ホルダ( 1911 - 1996)はその名が示す通りスペインのサン・セバスティアン出身の指揮者である。サンフランシスコ交響楽団、アントウェルペン・フィルハーモニー管弦楽団、エウスカディ交響楽団の指揮者を務めたほか、世界各地のオーケストラに客演した。ホルダは1958年に、スペインのアルフォンソ10世勲章を授与された。評論家のフィリップ・ハートは、人気と成功を博した音楽監督の後継者が失敗するケースが、アメリカのオーケストラには数多く見られると指摘し、その一例として、ピエール・モントゥーからサンフランシスコ交響楽団を引き継いだホルダの名前を挙げている。なお、ハートは同じような指揮者として、アルトゥーロ・トスカニーニからニューヨーク・フィルハーモニックを引き継いだジョン・バルビローリ、フレデリック・ストックからシカゴ交響楽団を引き継いだデジレ・デフォー、フリッツ・ライナーからシカゴ交響楽団を引き継いだジャン・マルティノンの名前を挙げている。ホルダには一流の指揮者という名声はない。しかしスペイン系作品では米国出身の指揮者より秀でていたといわれる。
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