商品コード:1319-028p[PHILIPS 他] K.エンゲル(pf) / コレクターズ・シリーズ・「カール・エンゲル」全4点4枚バラセット
商品コード: 1319-028p
商品詳細:あるフランス人コレクターが個人として40年に亘って収集した演奏家別のコレクションをそのまま「コレクターズ・シリーズ」としてセットで出すことにした。当社では初の試みとなる。長年かけた厖大な時間はお金には換算できない。また縁あって集まったコレクションを散逸させず後世に受け継ぐことも国を跨いだ文化継承になるだろう。レーベルは複数にまたがり、オリジナル盤だけとは限らない、また意に沿わない国の盤が混じることもある。それらをご承知の上でご検討いただけると幸いである。基本バラセットである。ご興味のある方は是非この機会に!今回は「カール・エンゲル」。カール・エンゲル(1923 - 2006)はスイスのビルスフェルデン生まれのピアニスト。1942年からベルン音楽院でパウル・バウムガルトナーに師事し、その後パリに行き、1947年から翌年までエコール・ノルマル音楽院でアルフレッド・コルトーの指導を受けた。1951年にはフェルッチョ・ブゾーニ国際ピアノ・コンクールで3位、1952年にはエリザベート王妃国際音楽コンクールで2位入賞。モーツァルトのピアノ協奏曲全曲録音は高く評価されている。一方、ドイツ・リートの伴奏者としても活躍し、プライ、フィッシャー=ディースカウらの伴奏を務めている。また室内楽の分野でも、トルトゥリエ、カザルスらと共演し、ニュアンスを大切にする表現が好評を得ている。1958年~1986年までハノーファー音楽演劇大学で教鞭を執り、1989年から世界各地でマスター・クラスを開いた。日本では決して人気があったとは言えないピアニストだが、1950年代からドイツ系メジャーレーベルに録音を残し、その実力は確かなものがあり、欧州では認められている。歌曲の伴奏に重宝されてきた経緯から一部には伴奏ピアニストのような評価も無くはない。これは珍しいベートーヴェンの3大ソナタ演奏で、1958年パリでモノラル録音されたもの。この時まだ30代半ばの若きエンゲルであり、コルトーの弟子の中では珍しい、カッチリしたドイツ風の楷書的な演奏スタイル。聴いてすぐにエンゲルの演奏だとわかるような個性はないものの、ドイツ、オーストリア系のピアニストだと認識できる。技巧もしっかりしており、抑揚もあり曲の構築は上手い。どこまでもスタンダードに丁寧な演奏スタイル。決して粗っぽくはない。モーツァルトの録音では高い評価を得たピアニストである。ベートーヴェンも充分に聴く価値あり。マリア・ジョアン・ピレシュの師である。エンゲルのLe Club Français Du Disque録音は全部で3枚のみと思われる。
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