商品コード:1319-025[ERATO] J.P.ランパル(fl) C.シモーネ指揮/ ヴィヴァルディ:Fl協奏曲集Vol.1~3(全19曲)
商品コード: 1319-025
商品詳細:バッハやモーツァルトのフルート作品ともなれば様々なフルート奏者たちがそれぞれのスタイルや音色で競い合っているが、ヴィヴァルディのような作品数が膨大な作曲家において、このような19曲もの録音が一度になされること自体珍しく、ランパルのようなスター級の奏者でなければ録音自体が無いのが現実である。ランパルだから録音できた曲集であるといって間違いないだろう。そうなると比較試聴できるものでもなく、ヴィヴァルディの主要フルート協奏曲が19曲も一度に聴ける現実を幸福とするしかない。実際ランパルのスタイルはイタリア作品であるヴィヴァルディに合っているし、陽性で明るい音色も申し分はない。またランパルならではのアレンジで曲が生きてくるという利点もあるに違いない。世の中にヴィヴァルディ・ファンがどのくらい存在するか不明だが、ランパルのファンは少なくないだろう。フルートという楽器をここまでメジャーにしたのもランパルの功績の一つである。ERATOで最もソロでの活躍が多い器楽奏者ではないだろうか。ランパルはそこまで数多くの録音を世に出してもセールスに関して不安はなかったばかりかMアンドレと並ぶドル箱奏者だったことは間違いない。またオケにヴェネツィアを本拠地とするC.シモーネ指揮イ・ソリスティ・ヴェネティを起用したのも成功の要因だろう。イタリアのオケにヴィヴァルディは任せれば良しと考えるのは聴き手も同様だろう。ERATOは他のレーベルと比較出来ないくらいヴィヴァルディのLPを録音している。バロック音楽の原典的な見解があったと思われる。バッハさえ学んだヴィヴァルディの音楽は難しく考えずとも老若男女が楽しめる音楽という点でもERATOが拘ったことが考えられる。ヴィヴァルディとランパルという組み合わせはこれ以上考えられないものだろう。Vol.1は6曲からなるOp.10、Vol.2は比較的若書きのフルート協奏曲6曲、Vol.3は複協奏曲やピッコロ奏曲などの編曲も含む7曲という構成になっている。シリーズものは揃ってこそ価値が上がるものだろう。
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