商品コード:1319-015[PHILIPS] A.グリュミオー, 豊田耕児(vn) H.ホリガー(ob) E.D.ワールト指揮/ バッハ:2Vn協奏曲, Ob・Vn協奏曲, ヴィヴァルディ
商品コード: 1319-015
商品詳細:B.1043は日本人ヴァイオリニスト豊田耕児(第2Vn)との共演での録音。グリュミオーのバッハ協奏曲は何度か録音があるものの、これまで2台Vnのための協奏曲B.1043は録音機会が無かったようで、COLUMBIAにSP録音があるが、何とLPでは初録音になる。SP録音は年号は不明で、W.ジュスキント指揮フィルハーモニア弦楽o.、第2Vnはジャン・プーニエ(vn)だった。グリュミオーにとってこれは2回目のB.1043となる、然も第2Vnを務めるのは日本人ヴァイオリニストというのも不思議な気分である。その後1978年にH.クレヴァースとA.ゲレッツ指揮ソリスツ・ロマンドで再録音している。同時収録のOb・Vn協奏曲B.1060は完全な初録音である。グリュミオーのバッハ協奏曲LPはこれまでの慣習による3曲入りLP製作ではなかった為だろう。グリュミオーのバッハといえば無伴奏全曲録音が常に注目され、協奏曲は注目度が低かったといえる。聴いてみるとグリュミオーはいつものような美音で無伴奏やVnソナタで特徴的だった明るすぎる音色は抑えられ、豊田耕児との掛け合いを見せる。驚きは豊田耕児が意外なほど太い音で上手い事である。1970年という時期からグリュミオーの音の芯は強靭というよりデリケートである。豊田耕児の方が強靭な音を出している。これはなかなか面白い共演となっている。ホリガーとのB.1060で、ホリガーに主体を譲るようにObを全面に出した表現をしている。これは作品の意図を汲んでだろうか、自分のソロパートでもどこか抑えた表情である。そのあたりはプロ意識の表れなのだろう。いずれにしてもグリュミオーのB.1043はLPでは初録音という重要な点はお見逃しなく。実はこの番号は意外と希少で当社では初入荷となる。
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