商品コード:1319-010n[MELODIYA] L.コーガン(vn)/ バッハ:6つのVnソナタ(全6曲)
商品コード: 1319-010n
商品詳細:MELODIYA/EURODISCとの共同制作。メロディアのロゴが付くが録音は1972年ドイツ・ミュンヘンのバイエルン放送局での録音で、西側ではEURODISCがオリジナルとなる。現場の生々しさや息使いまで収録されていて、情報量は最も多いようだ。仏はシャンデュモンドから出ている。低価格の名演奏だと思う。マカノヴィツキー、バルヒェットなどの名演はあるが、現実的な価格で入手できる優れた演奏という点で第一に推薦したい録音!チェンバロはMELODIYAとは関係のないカール・リヒターでこの共演が共同制作の理由なのだろう。カール・リヒターはノイぺルトのモダン・チェンバロを使っている。コーガンも伝統的モダン奏法なのでモダン・チェンバロは何ら問題にはならない。リヒターは伴奏を意識しすぎか、ややコーガンが前面に出るバランスとなっている。コーガン好きには問題のない演奏だが、本来の曲の趣旨からするとヴァイオリン、チェンバロの右手、左手の3声部がそれぞれ独立して動き、聴き手に全ての声部が聴き取れるようになるのが理想である。但し名盤とされる録音では必ずしもそのような演奏は多くはない。理想的バランスをとれば、恐らくヴァイオリンが薄くなり、音楽の求心力が消えてしまう傾向となるだろう。学研的な理想と心に残る実演とは決して同じにならないのが世の常だろう。コーガンのヴァイオリンは流石に清冽で情感を抑えた表情は長く聴き込める素晴らしい次元の演奏である。惜しむらくはバイエルン放送局の録音がハイ上がりになったままである事。これはEURODISC側のカッテイング技師の責任である。マスターからスタンパーを作る際にマスタリングの吟味をおろそかにした可能性が高い。プロデューサーもこの点を修正しなかった点を見ると、旧ソ連で録音されればもっと良い音質となったことは明らかだろう。MELODIYA側が旧ソ連で修正なしのマスターを作った点も解せない。聴く際はトーンコントロールでハイを絞れば上手く聴こえるようになる。この録音は西側ではEURODISCがオリジナルであることが知られていて、EURODISCが再版も含めかなり高額で販売されているのを目にする。MELODIYA盤のオリジナルの方が聴きやすく、安価である。
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