商品コード:1320-064[DF] R.ブランシャール指揮/ Musiques De Circonstance/シャルパンティエ, リュリ 他
商品コード: 1320-064
商品詳細:Musiques De CirconstanceとのタイトルがつくLP。直訳すると「事情のある音楽」だが「記念日の音楽」という意味合いだろう。中世では多くの作品が皇族関連の行事のためにその都度作曲された事情を考えると、この3曲はそのような成り立ちの作品たちであることが解かる。A面のマルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643 - 1704)はフランス盛期バロック音楽を代表する作曲家。特に宗教音楽を重要視されている。ここでは「バイエルン公マクシミリアンに敬意を表した祝婚歌」のために書かれた祝婚歌(Epithalamio)が収録。祝婚歌(エピタラミオン)は結婚する花嫁を祝う曲で、結婚式の部屋の出入り口にいるたくさんの少年少女によって歌われた。シャルパンティエはフランス宮廷とほとんど関連を持たなかったが、このような曲の注文を受けていたようである。「真夜中のミサ曲」で知られる宗教音楽を多数作曲した。祝婚歌ではサンフォニーのような前奏曲に続く重奏的な合唱曲である。A面2曲目はジャン=バティスト・リュリ( 1632 - 1687)でシャルパンティエと同時代にフランスで活躍した作曲家。ルイ14世の宮廷楽長および寵臣として、フランス貴族社会で権勢をほしいままにした。元はジョヴァンニ・バッティスタ・ルッリ(Giovanni Battista Lulli)という名でイタリア人だったが、1661年にフランス国籍を取得した。ここでは「グラン・モテ」と呼ばれるオーケストラが声楽を伴奏するモテットの「ガリアよ、歓呼の声を上げて喜べ」を収録。1668年の作である。大規模な「グラン・モテ」に対し「プチ・モテ」はオルガン(と通奏低音楽器)のみが声楽を伴奏するモテットである。グラン・モテはフランスの宮廷音楽の代表作品である。B面のミシェル=リシャール・ドラランド(1657- 1726)はジャン=バティスト・リュリやフランソワ・クープランと同時代に、太陽王の宮廷音楽家として活躍。ルイ14世の王女の音楽教師を務め、1714年から没年まで王室礼拝堂の楽長を務めた。バレエ音楽や宮廷音楽を多作し、70曲を超えるグラン・モテを作曲し「グラン・モテ」の完成者といわれる。ここでは劇音楽「アスクレピオスのコンセール」 を収録。これは1683年5月にベルサイユのモンテスパン夫人の家で国王に贈られた作品で、Musiques De Circonstanceの趣旨に沿った作品である。指揮のロジェ・ブランシャール(1919 - 2011)は15-16世紀の古楽を演奏するためにロジェ・ブランシャール・ヴォーカル・アンサンブルを創設し、フランス古楽の録音を精力的に行った合唱指揮者。Les Discophiles Français、VÉGA等に多くの録音を残した。
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