商品コード:1320-047p[DF] ヴェーグQt. / ベートーヴェン:弦楽四重奏曲8番「ラズモフスキー2番」, 16番
商品コード: 1320-047p
商品詳細:希少な一枚。SP期に近い再生音で、SP期の芸風を残す貴重な録音。帯域は広くないが、ベートーヴェンの厳格な面を強く感じさせてくれる演奏で、このようなスタイルはヴェーグQt.が確立したと言っても過言ではない。一切の妥協を排し、まっすぐに作品の哲学性を搾り出すかのような演奏は、まさに日本人の心を動かすに充分。甘さは微塵もなく、内面への追及は底なし沼のように深い。鑑賞に堪えるはず。ハンガリーの名ヴァイオリニストで後年は指揮者としても有名だったシャーンドル・ヴェーグ(1912~1997)は、1940年にヴェーグ四重奏団を組織し、約40年にわたってソロと並行して弦楽四重奏の活動を行った。近年ではザルツブルク・カメラータ・アカデミカo.の指揮者として録音したモーツァルとのセレナーデ、ディヴェルティメント録音が人気を博している。彼らの名を世界的にしたのはLP初期に録音した、ベートーヴェンとバルトークの弦楽四重奏曲全集のDFレーベルへの1952年モノラル録音だろう。彼らはその後1970年代(1972-5年)にValoisに2回目の全集録音も行い、室内楽のトップに君臨し続けた。当録音は12"のDF 29で初出であると思われる。但し8番には10"発売が存在する(DF 65)。発売順序は不明。'50年代プレスなので、音質はすこぶる良い。ヴェーグQt.の初期は、大変厳しい音楽という固定的イメージがあるが、古典的という一言で片付けられない深い滋味がある。歴史に残すべき最高ランクの演奏の一つ。シャーンドル・ヴェーグ自身はソロでバッハの無伴奏全集やカザルスたちとの室内楽参加と様々な場面で常に第一級の演奏を長年にわたって途切れることなく演奏し続けた超人的音楽家である。DFの12"オリジナルは近年世界中で人気が高く入手が難しい状況にある。DF 24/25/26/27/28/29/30/39/40(全9枚)がリリースされた。12"×9枚で揃うが曲順の通りではない。一部10"発売の(8・11・12番・大フーガ)が存在するが全ての10"が12"より先に発売されたという確証はない。従って8・11・12番・大フーガの4曲については10"が存在するのみにとどめ発売順序については言及しない。
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