商品コード:1320-037n[MELODIYA] E.グラチ(vn)/ ブラームス:Vnソナタ1番, サン・サーンス:ハバネラ 他
商品コード: 1320-037n
商品詳細:エドゥアルド・グラチ(1930-)はオデッサ生まれのウクライナ人ヴァイオリン奏者。6歳からベンジャミン・モルドコヴィチにヴァイオリンの手ほどきを受け、ピョートル・ストリャルスキーの薫陶も受けた。第二次世界大戦中はノヴォシビルスクでジョセフ・ガットマンの教えを受けている。1944年からモスクワ音楽院付属中央音楽学校でアブラム・ヤンポリスキーのクラスに入り、1953年にはモスクワ音楽院に進む。1956年にヤンポリスキーが亡くなると、先輩であるダヴィッド・オイストラフから1958年まで指導を受けた。1949年バルトーク・コンクールで最優秀賞を受賞。1955年ロン・ティボー国際コンクール3位、1962年チャイコフスキー・コンクール5位という成績を残す。1953年から活動を始め、1964年にはマリーニン、シャホフスカヤとPfトリオを結成。1979年からは指揮者としても活動を始め、1980年にはヴィオラ奏者としての活動も行うようになった。1960年代から録音がある。教育者としては1989年から母校のモスクワ音楽院で教鞭を執り、1990年から同音楽院教授、1995年から1998年まで同音楽院のヴァイオリン科主任教授を務めた。1990年にはムジコヴィ室内管弦楽団を結成して音楽監督となった。グラチはオイストラフやコーガンと比べ知名度こそ低いが重要な旧ソ連時代のVn奏者である。抑えた軽度のヴィヴラートでメロデイーを素直に弾いて感銘を与える才能があるようだ。よく通るストレートな音で勝負している。メジャー協奏曲では豊かで太い音を持ち、適度に美しい音色を兼ね備える。但しロシア系にイメージされる野太い音を持った奏者ではない。洗練された感性を持った古き良き色彩を持つ隠れた名手である。協奏曲録音も多く、当局に認められたヴァイオリン奏者と言える。これはピアノ伴奏のソナタ/室内楽曲集で当社初入荷の希少タイトル。ブラームスでは澄んで情感豊かな音で爽やかな演奏でコーガンよりずっと繊細な雰囲気を醸し出す。パワーは弱いがその分きめ細かい心の機微を表現出来る旧ソ連ではあまりいないタイプのヴァイオリン奏者である!
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