商品コード:1321-030[ARION] ザ・ジョイ・ヴィオール・コンソート/ エリザベス朝のヴィオール音楽/J.ブル, タリス, ギボンズ 他
商品コード: 1321-030
商品詳細:ザ・ジョイ・ヴィオール・コンソートは英国の名高い楽器制作者であったヘンリー・ジョイ(1610-?)にちなんで付けられたヴァイオ・ダ・ガンバ合奏団で、英国のガンバ奏者4人による団体。1963年頃の発足と思われる。1966年発売の「The Purcell Consort Of Voices,」というタイトルのLPが出ていたことから、1966年には活動していたことは間違いないだろう。メンバーはF.ベインズ(トレブル・gamb)、E.ベインズ(アルト・gamb)、P.ヴェル(テノール・gamb)、J.ライアン(バス・gamb)の4人でそれぞれ音域の異なる楽器を使用する。日本でもASTREEレーベルが人気でサヴァールらのガンバ奏者がよく来日している。ザ・ジョイ・ヴィオール・コンソートはサヴァールよりずっと早い時期から活動していたようである。日本では現在ヴァイオ・ダ・ガンバとヴィオールという2つの名称が混在しているようだが、ここではっきりしておきたい。ヴィオラ・ダ・ガンバはイタリア語、ヴィオールはフランス語で両者は同じ楽器を指す。因みに英語ではヴァイオル(viol[1])、ドイツ語ではガンベ(Gambe)と呼ばれる。この4つは全く同じで呼び方の違いだけである。この楽器属はバス、テノール、アルト、トレブル(ソプラノ)の音域の異なる4種類が基本的に使われる。バスより低いコントラバスがある。このうち、コントラバスは特別にヴィオローネとも呼ばれる。コントラバスもヴァイオ・ダ・ガンバ属の一緒である。17世紀半ば以降同属楽器のアンサンブルという演奏形態が廃れる中、ヴィオラ・ダ・ガンバも、独奏楽器として重用されたバス以外ほとんど使われなくなり、単にヴィオラ・ダ・ガンバといえばバスを指すようになった。全員古楽器を用いる。このLPでは演奏する作品も全てエリザベス朝時代の英国作品である。エリザベス朝とはエリザベス1世の治世期間(1558年 - 1603年)を指す時代区分である。シェイクスピアが現れ芸術分野ではイングランドの黄金期と呼ばれる。ご存じのように英国の古楽はフランス、イタリア等と比較して暗く地味である。このLPにも全体にそんな傾向がみられる。1973年の発売を考えても地味な印象はまぬかれない。しかし音域の異なる4種類のたヴァイオ・ダ・ガンバによる合奏はバッハ以降の室内楽とは全く趣が異なり、ある意味雅な世界を感じさせてくれる。ASTREEにも多くのヴァイオ・ダ・ガンバによるLPが多くあるが、これはそれらとは全く異なる世界を見せてくれる。
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