商品コード:1321-028[ARION] G.デュラン指揮/ ジル:3つのモテット
商品コード: 1321-028
商品詳細:作曲家ジャン・ジル( 1668 - 1705)はフランス・ プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏・ブーシュ=デュ=ローヌ県・タラスコンの生まれ。Wikipedia---フランス盛期バロック音楽の作曲家。南仏に留まって専ら宗教音楽家として活動した。数々の宗教曲の中でも、とりわけ《レクィエム》はアンドレ・カンプラのものと並んで、フランス宮廷でも賞せられた。エクサン=プロヴァンスの大聖堂で教会楽長ギヨーム・プロトヴァンに師事した後、1693年にその後任楽長に選ばれる。その後アグドやアヴィニョンの大聖堂で活動を続け、1697年にトゥールーズのサンテティエンヌ大聖堂に教会楽長として就任した。37歳になった矢先に夭折しているが、死を予感してレクィエムやいくつかのモテットを自分の葬儀のために作曲している。これらの宗教曲は、同じ南仏出身のカンプラをはじめ、同時代の多くの音楽家の注目を惹いた。ジルのレクィエムや15のモテット、いくつかの《エレミアの哀歌》は、独唱者が歌う部分と合唱が歌われる部分との交替によって、コンチェルタート様式を取り入れており、間違いなくイタリア・バロック音楽からの影響を示している。コンチェルタート様式によるレクィエムの例は、すでにカンプラの《死者のためのミサ曲》にも見出されるが、ジルの作例はカンプラほどポリフォニックでないが、対比の原理がより劇的に利用されているといった相違点も見受けられる。---Wikipedia。このLPは「Trésors De L'Ecole Provençale (プロヴァンス派の至宝) Volume 1」とシリーズ化されたもののVol.1になる。プロヴァンス派は絵画にもみられる音楽の流派の一つで1880年代にプロヴァンス地域で発生した。ビゼーの「アルルの女」もこのプロヴァンス地域を描いている。地理的にはイタリアとの国境にあり、イタリアの文化が残る音楽らしい。ジャン・ジルの生まれたタラスコンもプロヴァンスに含まれる。ジルの生きた時代の音楽はまだ単純な器楽伴奏による合唱曲が大半で宗教作品においても同様であった。このLPに収録されたモテットは15曲あるジルのモテットから選ばれた3曲で、簡単な器楽伴奏が付く声楽作品である。プロヴァンス派作品らしく宗教曲といってもどこか世俗作品との境界が曖昧で、田舎の素朴な印象が感じられるモテットである。これを聴けばプロヴァンス派音楽が体感できるだろう。フランス・マイナーレーベルらしく、ARIONもこれまで殆ど録音されたことのないマイナー作品を発掘し、積極的に録音を行った点でASTREE等と共通する部分があるが、ARIONは1962年発足と古く、目の付けどころはASTREEとは異なる。音質もASTREEより自然な音である。アヴィニョン(ダヴィニョン)声楽アンサンブルに関する情報はない。
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