商品コード:1322-060[DGG] C.アバド指揮/ マーラー:交響曲4番
商品コード: 1322-060
商品詳細:ウィーンpo.との4番。アバドのマーラー。話題性は大きくない。感情を直接に出す演奏が好まれるからだろう。しかし彼のように客観的に理性を持って演奏されるマーラーも非常に美しい。ルツェルン祝祭o.とも4番を2009年に再録音。アバドはクーベリックに次ぐ2人目のDGG全曲録音をした指揮者。オケと時代がずれるが、'77年のウィーンpo.の録音は特に良い。全曲録音を依頼されることは名誉でありプレッシャーも大きいが果実も大きい。アバド流儀のマーラー誕生!アバドはマーラーの交響曲をシカゴ響、ウィーン・フィルと混ぜて1976年2月~1987年5月までかかって第8番を除いた8曲を録音している。8番は特殊な編成なので除外するのが通例である。ほぼ全曲録音したといってようだろう。CD期に入り更に2枚のほぼ全曲録音をやっているらしい。ほぼ全曲だけでも大変な事なので、アバドにとって特別に入れ込んだ曲なのだろう。あのショルティもマーラーの全曲録音では二つの異なるオケを混ぜていた。あのカラヤンでさえ4/5/6/9番の4曲の録音にとどまったくらい大変な仕事なのである。4番は比較的早い時期である1977年でウィーンpo.との録音。DGGは1970年代中期に音質的に中垂みの時期にさしかかり、1970年代中期から後期の音質はさえないが、この録音は悪くない。1960年代のような太く豊かな音とは言えないが同時代のDGGの音の中ではなかなかハイ・クオリティである。それは演奏とも大いに関係があり、ウィーンpo.だけあって弦のきめが細かく、品が良い。そこにアバドの大胆かつ繊細な手腕が加わり1970年代としては傑作といってよい内容となっている。コンマスのゲルハルト・ヘッツェルのヴァイオリン・ソロが随所に光る!
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