商品コード:1322-059[DGG] E.ヨッフム指揮/ ハイドン:交響曲103番「太鼓連打」, 104番「ロンドン」
商品コード: 1322-059
商品詳細:オイゲン・ヨッフム(1902- 1987)は、ドイツ帝国、バイエルン王国アウクスブルク近郊のバーベンハウゼン生まれの指揮者。ミュンヘン音楽大学でヘルマン・フォン・ヴァルタースハウゼンに作曲を学ぶが、途中で専攻を指揮へと変更し、ジークムント・フォン・ハウゼッガーに師事する。ハウゼッガーは、アントン・ブルックナーの交響曲第9番原典版の初演及び初録音を手掛けた人物である。バッハからオルフまでのドイツ・オーストリア音楽を得意としており、特にブルックナーの権威であった。国際ブルックナー協会の会長も務めた。ブルックナー交響曲全集を2度完成したほかミサ曲全曲などの宗教曲集の録音もある。最晩年の1986年にはかつて首席指揮者を務めていたアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者をハイティンクと双頭で務める。ヨッフムはDGGで最初に一人指揮者(オケは2種)でベートーヴェンの交響曲全集を完成させた指揮者として名高い他、ブルックナーのステレオによる全曲録音を行うなど、DGGにおける存在感は大きな指揮者である。ハイドンは少数の曲しか録音していないが、ベルリンpo.と88番・98番の2曲、バイエルン放送so.と91番・103番、ロンドンpo.と93~104番の12曲「ロンドンセット」、ドレスデンsk.と93番・94番・95番・98番の4曲ほか協奏交響曲Op.84がある。あちこちで少しずつ録音してるので何時の時代でもヨッフムにとっては興味を引く作品なのだろう。DGGでは88番・98番・91番・103番の4曲がある。オケはベートーヴェンの交響曲全集と同様に2つのオケでやっていて1960年代のヨッフムのハイドンが的確に解かる演奏である。ロンドンPo.やドレスデンsk.の時とはまたスタイルが異なる。1960年代ノハイドンはとにかく折り目正しい端正なコントロールのリズムとテンポが特徴である。1971年になってヨッフムは突然ロンドンpo.とハイドンの「ロンドン・セット(ザロモン・セット)」の全12曲の録音を開始、翌1972年10月で完成させた。ヨッフム/ロンドンpo.といえば3回目のベートヴェンの交響曲全集が思い出される。しかしその録音は1976-79年であり、初顔合わせではなかった。当時のロンドン・フィルハーモニー管弦楽団は1967年から1979年までハイティンクが首席指揮者を務めた。ハイティンクにとってヨッフムはアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者に就任した際に補佐として助けてもらった恩人である。その縁でヨッフム/ロンドンpo.が繋がったとみて間違いないだろう。DGGにとってもこれまで縁の無かったロンドンpo.を自社で発売出来る絶好の良い機会であった。そしてこの録音はロビンス=ランドン校訂版による世界初の全曲録音となった。この録音がロンドンpo.との最初の録音となり、その後ベートーヴェン、ブラームスの交響曲全集録音へと発展してゆくことになる布石となった録音である。ベルリンpo./バイエルン放送so.の時とは打って変わったような柔軟で穏やかな演奏になっている。非常に大きな変化である。ある意味ではドイツのオケを振ったハイドンよりロンドンPo.との演奏にシンパシーを感じる方は多いだろう。それだけオケの違いは大物指揮者といえども影響をもろに受けるという証明になる。LPで6枚分ある「ロンドンセット」だが、バラでコツコツ集めることもまた愉しみといえる。ETERNAにドレスデンsk.と93番・94番・95番・98番の旧録音あり,DGGにバイエルン放送so.と103番の旧録音あり。
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