商品コード:1322-056[DGG] E.ヨッフム指揮/ ハイドン:交響曲88, 98番
商品コード: 1322-056
商品詳細:柔らかな弦の音とステレオの自然な広がりで、実に快いオケの音が再生される。DGGのステレオは赤ステレオまでは、あまりハズレがない。2曲とも軽快な曲で、モーツァルトのように楽しめる。Gunter HermannsとHarald Baudisの技師による録音。ヨッフムも非常に精力的な時期で、このあとブルックナーの全曲録音を開始した。DGGの中でも非常に良い録音だ。フラット盤は存在しない。赤ステレオジャケでなくとも1960年代のチューリップ盤なら十分に良い音質で楽しめる。オイゲン・ヨッフム(1902- 1987)は、ドイツ帝国、バイエルン王国アウクスブルク近郊のバーベンハウゼン生まれの指揮者。ミュンヘン音楽大学でヘルマン・フォン・ヴァルタースハウゼンに作曲を学ぶが、途中で専攻を指揮へと変更し、ジークムント・フォン・ハウゼッガーに師事する。ハウゼッガーは、アントン・ブルックナーの交響曲第9番原典版の初演及び初録音を手掛けた人物である。バッハからオルフまでのドイツ・オーストリア音楽を得意としており、特にブルックナーの権威であった。国際ブルックナー協会の会長も務めた。ブルックナー交響曲全集を2度完成したほかミサ曲全曲などの宗教曲集の録音もある。最晩年の1986年にはかつて首席指揮者を務めていたアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者をハイティンクと双頭で務める。ヨッフムはDGGで最初に一人指揮者(オケは2種)でベートーヴェンの交響曲全集を完成させた指揮者として名高い他、ブルックナーのステレオによる全曲録音を行うなど、DGGにおける存在感は大きな指揮者である。ハイドンは少数の曲しか録音していないが、ベルリンpo.と88番・98番の2曲、バイエルン放送so.と91番・103番、ロンドンPo.と93~104番の12曲、ドレスデンsk.と93番・94番・95番・98番の4曲ほか協奏交響曲Op.84がある。あちこちで少しづつ録音してるので何時の時代でもヨッフムにとっては興味を引く作品なのだろう。DGGでは88番・98番・91番・103番の4曲がある。オケはベートーヴェンの交響曲全集と同様に2つのオケでやっていて1960年代のヨッフムのハイドンが的確に解かる演奏である。ロンドンPo.やドレスデンsk.の時とはまたスタイルが異なる。この時期はとにかく折り目正しい端正なコントロールのリズムとテンポが特徴である。インテンポだが聴く方に緊張を強いる演奏ではない。楽章によってはリラックスした印象さえ感じる演奏。表情も豊かでありベルリンpo.の良いところをしっかり引き出した文句の付け所のない演奏だといえる。その後のロンドンPo.やドレスデンsk.では時代的なものもあるが、これより軽くあっさりとなってゆくはずである。ヨッフムのハイドンはDGGの2枚がまず押さえ所であることは間違いないだろう。
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