商品コード:1322-003[DGG] Z.フランチェスカッティ, R.パスキエ(vn)/ バッハ:Vn協奏曲1, 2番, 2Vn協奏曲
商品コード: 1322-003
商品詳細:フランチェスカッティが1972年になってやっと入れたバッハ協奏曲3曲。何故か相棒にはR.パスキエを選んだ。その為、チューリップは存在せず、この青2本線でオリジナル。フランチェスカッティはあらゆる制約から解放されたかのような実に伸び伸びとした演奏。例の美音も未だ健在。ラテン色がたっぷりと出て、実に楽しいバッハとなっている。短調のB.1041でさえヴィヴラートを効かせつつも彼自身が楽しんでいるのが分かる。目立たないが良い録音。これまで米COLUMBIAに籍があり、レジス・パスキエとの共演など考えられなかったが、恐らく1971年の時点で米COLUMBIAからフリーとなったのだろう。DGGの録音に参加した。レジス・パスキエもEMI系、Harmonia Mundi、Arion等に籍があり、DGGはそれらの合間を縫っての1回限りの特別な録音と思われる。パスキエは先頭の2Vn協奏曲B.1043の第2Vnで参加。他2曲はジノ・フランチェスカッティがソロと取る。1902年生まれのフランチェスカッティはこの時既に69歳。ヴァイオリン奏者としての寿命はとっくに終わっているはずだが、まるで40代かのような若々しい音を出している。1976年に演奏活動から引退してからは、フランスのラ・シオタに居を構え晩年を過ごした。これが最晩年の録音で間違いないだろう。1回限りのパスキエとの共演であり、1回限りのDGG録音。大物ヴァイオリン奏者の晩年を見た想いがする。
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