商品コード:1323-052[Charlin] W.クルムバッハ(org) / ベートーヴェン:Org作品集/笛時計のための5つの小品 他
商品コード: 1323-052
商品詳細:録音はドイツ西部アイフェル・シュライデンのシュライデン城教会にてシャルラン自身の手により行われた。いつも通りカール・ド・ニがプロデューサーを務める黄金コンビである。ドイツで録音が行われた場合、レーベルにはMusica Sacraの印刷が入るがこの番号にはMusica Sacraは入らない。しかし古楽や宗教作品のシリーズで知られるAMS---で始まる番号のドイツでも発売される形式である。録音は1967年5月ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州アイフェル・シュライデンのシュライデン城教会にある1771年製historiques Kænig (ケーニッヒまたはケーニッグ)オルガンを用いての録音。マニュファクチュール・ドルグ・ケーニッヒとして知られ、パイプオルガンの設計、製作、修復を行うフランスの会社である。このオルガン製作所は家族経営で、アルザス地方のサール・ユニオンに拠点を置き、1945年に設立された。創設者のジャン=ジョルジュ・ケーニッヒ(1920-1992)は、ストラスブールで生まれのオルガン製作者。1982年に娘であるイヴ・ケーニグが事業を引き継いだ。現在でも会社は存続していると思われる。ジャン=ジョルジュ・ケーニッヒが創業する以前からオルガン製作者ヘンリー・フォンドラセックが引き継いだ工房があり、1700年代から創業してたようである。それら古い時代のオルガンはオールド・ケーニヒとされる。この録音でも1771年に設置されたオールド・ケーニヒが使われた。恐らく数回はジャン=ジョルジュ・ケーニッヒによるメンテナンスが入っていると思われる。優しい穏やかな音が出る楽器で癒される音色である。曲は全てベートーヴェンの作品で初めて聴く曲ばかりだが、これまで聴いたオルガンLPの中でこれは最高ランクに位置する素晴らしい録音である。聴き始めて、そのデリケートで繊細な音に心奪われる。期待しなかっただけにショックが大きい。まず、ベートーヴェンにオルガン曲などあったのだろうか?ここから始まる。実はベートーヴェンにオルガン曲は少ないが存在する。但しピアノまたはオルガンという指定のオリジナル曲が数曲程度。そしてモーツァルト同様、笛時計(自動オルガン)のための曲もあり、当然オルガンで演奏される。このLPでは編曲も混ぜてベートーヴェン:Org作品集としている。あたかもベートーヴェンの秘曲集のような印象。最後の 6つのバッハの主題によるフーガ ニ短調は弦楽五重奏曲ようにバッハ『平均律クラヴィーア曲集』第1巻変ロ短調フーガからベートーヴェン本人が編曲した作品での弦楽五重奏用編曲Hess 38が付いているオリジナル曲をオルガンで演奏出来るように更に編曲したものである。曲の特定にかなりの時間を費やしたが、曲の正体が分かってホットしている。非常に良いオルガンLPである。演奏のBASF-Harmonia Mundi、TELEFUNKEN等にバッハばかりオルガン作品(オリジナル作品)を録音している。このような秘曲集は始めて。
シャルランの在庫一覧へ