商品コード:1325-023n[ETERNA] H.ブロムシュテット指揮/ ベートーヴェン:レオノーレ第1稿・1905(全曲)(フィデリオ初稿)
商品コード: 1325-023n
商品詳細:レオノーレという名前はベートーヴェン作品の序曲などで頻繁に登場する名前だが元々序曲の名前ではない。ベートーヴェン唯一の歌劇「フィデリオ」について説明が必要になる。歌劇「フィデリオ」に登場する主人公レオノーレが「フィデリオ」という名で男性に変装するという物語である。歌劇「フィデリオ」はベートーヴェンの作品群の中でも特に難産に見舞われた作品のひとつであり、成功を収める版が完成するまでに何度も書き直しがなされている。当初ベートーヴェンは『レオノーレ』というタイトルでの上演を主張したが、結局劇場側の推す『フィデリオ』のタイトルに決まり、アン・デア・ウィーン劇場でベートーヴェン自身の指揮により3日間上演された。これは不評に終わる。初演ののち、『レオノーレ』を2幕のオペラへと改作し、さらに序曲も新しいものへ差し替えた。改訂版は1806年に初演され成功を収めた。第2稿による初演のあと、ウィーンの大劇場のケルントナートーア劇場での上演が決まり、更に改定を加えた『フィデリオ』として上演され大成功を収めた。前期2つの版は「レオノーレ」として『フィデリオ』と共に3作とも作品72として出版された。現在では第3版に当たる『フィデリオ』のみが上演・録音されるが、前期2版も『レオノーレ』序曲第2番(『レオノーレ』第1稿の序曲)、『レオノーレ』序曲第3番(『レオノーレ』第2稿の序曲)などとして序曲のみが演奏されている。『レオノーレ』第1稿の初演100年に当たる1905年にリヒャルト・シュトラウスが第1初演版を上演した。近年では稀に2つの「レオノーレ」を復元上演しようという動きがあり、ETERNAとしてもベートーヴェン大全集を謳うからには無視できない状況となったのだろう。ブロムシュテット/ドレスデンsk.にその役が回ってきたようだ。録音としてはこれはLP史上初となる。
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