商品コード:1325-013[ETERNA] S.シュテッキヒト(pf) / バッハ:トッカータ集/B.910~914
商品コード: 1325-013
商品詳細:1983年のH.クンツェによる録音は、西側の'80年代とは比較にならない程、良い音質。ポミエが、非常に内容の良いトッカータ集をVSMに残していたが、それと比べても大きな遜色はない。'80年頃、グールドもLP2枚にトッカータを入れたが、ETERNAの伝統重視の姿勢は'80年代でも貫かれる。大真面目な正攻法なスタイル。ピアニストとしては、マイナーなままのシュテッキヒトだが、奇をてらったところのない、当たり前を極めた所に、飽きの来ない良さがある。ジークフリート・シュテッキヒトは東独領ザクセン州フォークトランドのレンゲンフェルトに生まれた。1946年から1959年までライプツィヒのHochschulefürMusikでHugo Steurerに師事。1968年からは東ベルリンのハンスアイスラー音楽学校の教授に任命された。1959年、彼はジュネーブの国際音楽コンクールでメダルを獲得。ジャズの分野でもライナー・カレルの名で活躍。世界の共産圏へのツアーを行った。クラシックでは、これが代表作になるだろう。極めて明快なタッチで、沈み込んだり濁ったりしない、クリアーなピアニズム。現代感覚ながら、その中からジワリと滲み出てくるものがある。確かな技術を根底に持っているようだ。尚、1984年モルビッツァーの「カンツォネッタ」というVn小品集にピアノ担当で参加。1965年ピアノ小品集の録音が初のソロ録音と思われる。ETERNAで最初のガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルーも録音している。これが唯一のバッハ録音。ライプツィヒ楽派に属する。ライプツィヒ楽派で聴ける唯一のトッカータ集。トッカータは全部で7曲あり全曲となるとLP2枚必要になる。シュテッキヒトは5曲選んで1枚で収めた。妥当な選択であると思われる。当局が2枚での発売は許可しなかっただろう。バッバ・エディションの1枚としてシュテッキヒトの名が残った。
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