商品コード:1326-024n[ETERNA] H.ケーゲル指揮/ マーラー:交響曲4番
商品コード: 1326-024n
商品詳細:ETERNAはマーラー全集を2度企画しているが、2度とも複数の指揮者で全集としている。ケーゲルは2回目1/4番を担当。マーラーと言えども、少し物足りなさを感じるくらい、ケーゲルらしいすっきりとした演奏で、リズム感がある。ロマン派にありがちな鬱積した部分が皆無で、良い意味で腰の軽いふんわりした表情はケーゲルならでは。他の指揮では表現できない独自の世界だ。'77~'78年とシリーズ中最も早い時期の録音で、黒盤が存在する。ソプラノのチェレスティーナ・カサピエトラはケーゲル夫人である。 ハンガリー人のギョルギィ・ギャレィがヴァイオリンソロを担当。1960年代の録音に比べれば重厚感こそ薄いが、ケーゲルの語り口は軽妙であり、饒舌とさえいえる。まったりしたところが無く、歌が流れ出すような流麗でありながら独自のテンポで進行する。ベートーヴェン交響曲全集もさっぱりした演奏だったが、このマーラーのさっぱり感が非常に良い方向に効果的に働いていて、ケーゲルが真に天才的な指揮者だったことを如実に裏付ける代表的な演奏といえる。同じような傾向の指揮者は存在するがケーゲル程の成功感がないのは何故だろう。歌は奥さんでイタリア人ソプラノ歌手のチェレスティーナ・カサピエトラ(1938-)。ジェノヴァの出身。生地の音楽院でマリオ・ヴァスケス・ダクーニョ、ミラノ音楽院でジーナ・チーニャの各氏の薫陶を受ける。1961年にミラノのテアトロ・ヌオーヴォでウンベルト・ジョルダーノの《マリアの唇》にジェンナ役として出演、デビューを飾った。1965年から1993年までベルリン国立歌劇場に所属した。1966年にはヘルベルト・ケーゲルと結婚したが、1983年に離婚している。ケーゲルはその7年後の1990年11月に拳銃自殺した。
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