商品コード:1327-039[COLUMBIA] M.ロン(pf)/ フォーレ:Pfと管弦楽のためのバラード, ラヴェル:Pf協奏曲
商品コード: 1327-039
商品詳細:フォーレ:1950年10月30日/ラヴェル:1952年6月パリ・シャンゼリゼ劇場にてモノラル録音,何方も旧SP録音があり、M.ロンには2回目録音となる。勿論LP録音では初で1回だけとなる。マルグリット・ロン(1874 - 1966)はパリ音楽院と共に語られることが多いピアニストであり教育者。フランス南部のガール県ニームの生まれ。1889年にパリ音楽院入学。アントワーヌ=フランソワ・マルモンテル(1816 - 1898)の息子アントナン・マルモンテル(1850- 1907)の指導を受けつつ演奏活動を開始する。1920年、自身の音楽学校を創設し、これが1941年にはロン=ティボー音楽学校となる。フォーレ、ラヴェルからも直接指導を受け、親交があった。1907年からパリ音楽院ピアノ科講師を務めていたが、1920年からパリ音楽院ピアノ科教授となる。1932年1月、自身に献呈されたラヴェルの「ピアノ協奏曲 ト長調」を初演。作曲者とともにこの協奏曲を携え、ヨーロッパ中を演奏旅行する。1943年、ヴァイオリニストのジャック・ティボーとともに第1回ロン=ティボー国際コンクールを開催。このコンクールは現在でも行われ、若手音楽家の登龍門となっている。弟子としてジャック・フェヴリエ、ジャン・ドワイヤン、ピエール・バルビゼ、サンソン・フランソワ、フィリップ・アントルモン、ブルーノ・レオナルド・ゲルバー、日本人の園田高弘らの名が挙げられる。1959年85歳で演奏活動より引退した。近代フランス音楽を創ったピアニストとして多くの書籍が出版されている。現在フレンチ・ピアニズムといえばマルグリット・ロンと彼女のメソードを指す。ラヴェルの協奏曲は1931年に作曲され、翌1932年1月14日、パリのサル・プレイエルにおいてマルグリット・ロンのソロ、ラヴェル指揮で初演された。同年4月14日マルグリット・ロンのソロ、ラヴェル指揮(レイタス・ブランコ指揮説あり)でSPによりパリ・スタジオ・アルベールにて初録音された。曲は初演者のマルグリット・ロンに献呈された。正にマルグリット・ロンの曲と言えるのである。実際の指揮はブランコでラヴェルは現場にはいたが、アドヴァイザー役だったらしい。セールス的にラヴェル指揮としたのが本当らしい。これはLPでの最初の録音と思われる。フォーレ:バラードは1879年にピアノ独奏曲として作曲され、1881年に管弦楽伴奏の形に編曲された。1881年にフォーレ自身のピアノ、エドゥアール・コロンヌ指揮で管弦楽版が初演されサン=サーンスへ献呈された。ロンは1930年フィリップ・ゴーベール/ パリ交響楽団でSP録音を行った。1950年10月30日にLPで録音された、これがLP初録音であると思われる。こちらもまた最高レベルのお手本のような演奏であることは間違いない。
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