商品コード:1327-031[COLUMBIA] D.オイストラフ(vn)/ ベートーヴェン:Vn協奏曲
商品コード: 1327-031
商品詳細:オイストラフの最初の西側でのベートーヴェン:Vn協奏曲。指揮は北欧の指揮者エールリンクとの共演。スウェーデン語の発音ではエーリンとなるが、当社では慣用上、エールリンクとする。この時期、オイストラフの名は、1935年ブリュッセル国際コンクールの優勝者として、知られていたはず。ロシアの大物として、英Col社に迎えられたのは、HMVのメニューインへの対抗馬?この後、Col社で録音をこなしてゆく。その先駆けとなった録音で、マルツィやコーガンに比べ、圧倒的な高待遇だったようだ。この時期のオイストラフは、まだ気力も技巧も充分で、聴き応えがある。これは1954年6月スウェーデン・ストックホルムでのモノラル録音で、シベリウスのVn協奏曲と同時期に録音された。オイストラフは早くからベートーヴェン:Vn協奏曲を録音しており、既にガウク(MELODIYA)、アーベントロート(ETERNA)との録音があり、これが最初の西側録音となった。時代的にはまだモノラル。彼のベートーヴェンといえば1958年クリュイタンスとのステレオ録音が人気だが、オイストラフらしさ、特にソロにおける独自の世界感の提示という点でこれは見逃せない録音。カデンツァの素晴らしさはクリュイタンス盤を超える。この録音の後、パリで1958年にクリュイタンスと最初のステレオ録音を迎えることになる。巷ではクリュイタンス盤ばかりが有名になってしまったが、このモノラル録音はオイストラフ45歳の時で、ベートーヴェンらしさという点でも過度な華やかさを排した秀演なのだ。ステレオは存在しない。1962年にはロジェストヴェンスキー/ソビエト国立so.と再録音している。
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