商品コード:1327-012n[ETERNA] K.ズスケ(vn) W.オルベルツ(pf) / モーツァルト:「羊飼セリメーヌ」の主題による12の変奏曲 他
商品コード: 1327-012n
商品詳細:ズスケ/オルベルツは、1967年から全曲録音を開始して、1972年、この盤で終了した。全7枚になる。西側ではオイロディスクから箱物と2枚組が2セット出たのみで、いずれも薄手の金/黒レーベル。音質差は歴然としている。幸いにも最後の録音は黒盤に間に合い、EDを含め全て黒盤で揃う。意外にもこの番号の入荷は少なく、モーツァルトの青春の息吹をここまで表現したデュオはない。天が与えてくれたこの世の至宝。これを知らずに死にたくない。827 413は全7枚あるモーツァルト:Vnソナタ集の最後の1枚でVol.7になる。1972年の録音だが発売は1980年になった。ジャケット裏年号Ag 511/01/80が初出になる。これまで数々のモーツァルト:Vnソナタ集を聴いてきたが、K.ズスケ(vn)W.オルベルツ(pf)のデュオほど自然体でしっくりくる演奏は他になかった。ズスケの持つ弦の音だけでは説明の付かないフィット感がある。それはいったいなんだろう?モーツァルトのVnソナタには誰しもが抱く理想があるだろう。出来れば若々しい青年モーツァルトの姿が眼前に浮かぶような、半ば夢の中で聴いているような願望があるはずである。ズスケ/オルベルツのデュオがこの願望に最も近しい演奏に他ならない。ズスケの滑るような弦の運びが必須であることは確かだが、演奏者の心の声が表現に乗って我々にしっかりと届いているに違いない。ズスケの内面に青年モーツァルトが居るということに他ならない。これは演奏の上手い、下手という物理的な面とはいささか異なる別次元の話になる。この時代の旧東ドイツでヴァイオリン奏者として生きたズスケという人物がビニール盤を通して投影されている。言葉の説明より、音楽好き、モーツァルト好き人間には聴けば、瞬間的に解かる事なのである。
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