商品コード:1328-036b[VSM] M.メイエル(pf) / ラモー:クラヴサン曲集第1集(第1~3組曲) 他
商品コード: 1328-036b
商品詳細:1953年録音。落ち着きに満ちたメイエルの演奏によって、心ゆくまでじっくりとラモーの音楽に耳を傾けることができる充実した一枚だ。メイエルは決して感情を表に出さず、音楽の輪郭を明瞭に描き出しながら、純粋に音そのものの響きを聴かせようと意識しているように思える。こうした演奏スタイルは、この時期からバッハの時代のピアノ作品でもっとも正統的なものだが、それでいて彼女の静謐な音楽観も垣間見える演奏で興味深い。DFオリジナルは超高額で希少であり盤質で満足できるものは少ない。1980年代といえどもこのプレスはなかなか音質が良くフランスでも高額になってきている。1953年の段階でここまで完成度の高い演奏が世に出てしまうと、その後に録音をしたいという動機の減退が強かったと思われる、その為1970年代に入り高音質を売りにしたチェンバロを使った古楽器演奏は盛んとなったが、ピアノ録音は多くされなかった。尚メイエルは当録音以前に1946年5月7-8日・11月頃にSPで4枚組SPのAlbum 14をリリースしており、そこに11曲が収められていた。それは1954年に10"にLP化されDF 14でリリースされていた。またDF 86というフランス・ピアノ作品集に5曲が収録されているがこの音源は不明。SP音源の可能性もあるが不明。いずれにしてもこのRéférencesシリーズ再版はよくできていて、音質は当然DFと同じではないがバランスは良く、満足できるいい仕事であると言える。呼称だが、メイエとフランス語規則を当てはめた発音で記述されることもあるようだが、人名には例外が多く、この場合フランス人の発音はメイエルとはっきり「ル」にアクセントがある、メイエールに近い。決してメイエではないので注意されたい。
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