商品コード:1328-028[VSM] P.デルヴォー指揮/ ワーグナー:管弦楽曲集
商品コード: 1328-028
商品詳細:1958年、P.デルヴォーがパリ国立歌劇場o.を振って入れたワーグナー。このオケも歴史が古い。1875年にパリ・ガルニエ宮にて発足。シューリヒトもモーツァルトの交響曲をこのオケと録音している。力のある素晴らしいオケ。ワーグナーの序曲が、あたかも全曲オペラの始まりのような高揚感を抱かせる。5曲どれも格調と明瞭な表現で、独とは異なるエスプリを感じるワーグナー。ステレオは存在しない。ピエール・デルヴォー(1917-1992)はフランス・ジュヴィシ=シュ=ロールズ の生まれ。1945年に パドルー管弦楽団を指揮して初の公開演奏を行う。1947年にオペラ=コミック座の指揮者に任命され、1953年まで務める。1956年から1972年までパリ・オペラ座の常任指揮者、1968年から1975年までケベック交響楽団の芸術監督ならびに音楽監督。1971年にはロレーヌ国立管弦楽団の首席指揮者に就任。1979年から1982年までニース・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。1964年から1986年までエコールノルマル音楽院の教授を務める。つまりLP期の主要期間をパリ・オペラ座付きの楽団であるパリ国立歌劇場o.の常任指揮者だったことになる。コンセール・コロンヌo.の首席指揮者も平行して1958年 - 1992年まで務めたフランスを代表する指揮者の一人である。デルヴォー/コンセール・コロンヌo.の定期ライヴも多くがLP化され人気を博している。さてこのLPは珍しいレパートリーであるワーグナー:管弦楽曲集。デルヴォーが振ると不思議なことにワーグナーなのにどこか垢抜けた雰囲気が漂う。フランスでワーグナーがどれほど聴かれていたか不明だが、この演奏にはナチス・ドイツを連想させるものがまるで感じられない。音楽的に洗練された印象を受けた。演奏者やオケによって同じ曲が大きく印象を変えるものであると実感させられる演奏である。良い意味での軽さがあり、オペラの幕間で演奏されても違和感のないスタイルである。
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