商品コード:1328-020n[MELODIYA] タニェエフQt. V.ブヤノヴスキィ, V.シャイト(f-hr)/ ベートーヴェン:2Hr・弦楽四重奏のための六重奏曲 他
商品コード: 1328-020n
商品詳細:ベートーヴェンは2曲の六重奏曲を書いていて、楽器構成はそれぞれ異なる。六重奏曲Op.81bは2台Hrと弦楽四重奏のため曲。初期の作品であるが、出版年が1810年と遅いため、作品番号順では中期から後期の作品にあたる「81b」という番号が与えられている。ディヴェルティメントやセレナーデのような娯楽目的の室内楽の趣きは少なく、かといって同じベートーヴェンの弦楽四重奏曲のような緊密さ、緻密さは見られない。曲はホルン協奏曲のような趣きを持っており、ベートーヴェンの作品の中でも特異な存在である。弦楽器は伴奏に近い扱いで、終始2本のホルンによって曲が進行する。ホルンパートは難易度が高い。もう1曲の六重奏曲Op.71は2Cl・2Fg・2Hrのための曲で弦楽器は入らない。ウィーンを訪れた、クラリネットの名手ヨーゼフ・ベーア(1770-1819)が、クラリネット表現に関してベートーヴェンに大きな影響を与えたと考えられている作品である。ベーアはボヘミアで生まれ、史上初めてのクラリネット・ヴィルトゥオーゾ(名手)としてヨーロッパ中で活躍したクラリネット奏者である。ベーア自身が作曲したクラリネット協奏曲も存在する。3曲のロンディーノ変ホ長調WoO.21は八重奏曲で2Ob・2Cl・2Hr・2Fgの管楽器だけの曲である。ベートーヴェンの室内楽では最大編成となる。ベートーヴェンには1793年作曲の八重奏曲 変ホ長調Op.103があり、同じ楽器構成なので「ロンディーノ」変ホ長調WoO.25は、この八重奏曲の初稿のフィナーレとして書かれたものであると言われている。後に独立した作品となった。これらの曲の演奏に弦楽四重奏団はタニェエフQt.が参加。管楽奏者はクラリネットに - O.ザカリン、V. ベズチェンコ。フレンチ・ホルンに V. ブヤノヴスキィ,V. シャイト。オーボエに V. クーリン、V. ソボレフの8人である。ベートーヴェンの中ではマイナー作品であるが、それぞれの曲を調べてみると、なかなか面白いことに気付く。マイナー作品とはいえ、ベートーヴェンの曲である。聴いて損のない珍しい室内楽たち。
タニェエフQt.の在庫一覧へ