商品コード:1329-061b[HMV] J.バルビローリ指揮/ マーラー:交響曲6番「悲劇的」, R.シュトラウス:メタモルフォーゼ
商品コード: 1329-061b
商品詳細:1967年録音、英国ではHMV・ASD 2376-7(箱番号・SLS 778)で発売、バルビローリのマーラーは年代に関わらず超が付くオーディオ・ファイル。盲目的にバルビローリのマーラーに飛び付くファンが多いのも頷ける、この録音もまさにその通り。6番は「悲劇的」の副題が付くようにマーラーのダイナミズムを存分に味わえる曲。人気が高いのも頷ける。スーパーレア!EMIにおけるバルビローリのマーラーの交響曲録音はディスコグラフィ中のランドマークとして評価されているものである。1960年代の第5番や第6番での評価は特に高い。実は1957年に1番の録音が最初で、1967年6番、1969年5番、1964年ベルリンで9番と1、5、6、9番+歌曲集が録音されている。40年以上にわたる指揮者ジョン・バルビローリのキャリアの中でも重要な録音と位置付けられている。中でも5番と6番だけがニュー・フィルハーモニア管弦楽団との共演で時期も良く、この2曲は双璧の名演とされている。逆にベルリンpo.との9番はもう手の届かない高額LPとなってしまった。中でも「第6番」は最終楽章の強烈で壮大な演奏が凄いといわれており、オリジナル盤はやはり安価ではない。今回ある程度安価に出せるプレスなのでお見逃のがしなく。6番は「悲劇的」(Tragische)という副題で呼ばれることがあり、この副題はウィーンでの初演時に付されていたとされる。しかし、これはマーラーが付けたものかどうかは不明である。大編成の管弦楽を用いながらオーケストレーションは精緻であり、古典的な4楽章構成をとるが、その内容は大規模に拡大されていて、当時のマーラーの旺盛な創作力を物語っている。同時に、緊密な構成のうちに極めて劇的な性格が盛り込まれており、純器楽的様式と、歌詞や標題とは直接結びつかない悲劇性の融合という点でも、マーラーの創作の一つの頂点をなしている。管弦楽の扱いでは、管楽器と打楽器の拡大が目立ち、打楽器の中でも特に以下のものは象徴的な意味を持って使用されている。一つはカウベル(ヘルデングロッケン)であり、第1楽章、第3楽章、第4楽章で安息・平和あるいは現実逃避的な世界の表象として遠近感を伴って鳴らされる。もう一つは教会の鐘を模した低音のベルである。ベルは第4楽章に登場する。3つめはハンマーである。ハンマーは第4楽章で使用され、音楽的な転回点で「運命の打撃」(アルマ・マーラーによる。後述。)の象徴として打たれる。ハンマー打撃の回数については、後述するように作曲過程で変遷があった。第5番、第6番、第7番の3作においては声楽を含まない純器楽のための交響曲として作曲している。
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