商品コード:1329-042p[HMV] J.デュ・プレ(vc) / Vc協奏曲/ハイドン:1番, ボッケリーニ:9番
商品コード: 1329-042p
商品詳細:ハイドンのVc協奏曲1番は1961年にプラハ国立博物館でその一部が発見され、翌'62年に蘇演された。ほぼ同時代に生きたボッケリーニも、チェロという当時未成熟だった楽器の音楽性を創意をもって引き出した。若きバレンボイム&J.デュ・プレのコンビというだけで十分魅力的。演奏もその期待を裏切ることなく、いい意味でフレッシュさに溢れている。デュ・プレの奏でるチェロは柔らかく、深みがあり、そして伸びやか。ハイドンのVc協奏曲2番はモンとのカップリングで録音している。1966年末に21歳でピアノ演奏家で指揮者でもあるダニエル・バレンボイムと結婚したばかりの新婚時代の録音で、今はなき青春の一コマのような溌溂として屈託のない演奏で、幸福漲る絶頂期の演奏。バレンボイムはデュ・プレにセルジオ・ペレッソン製作の近代的チェロを贈っている。この録音でもそれが使われていると推測できる。1971年(26歳)に指先などの感覚が鈍くなってきたことに気付く。この症状は徐々に悪化し、1973年初の演奏旅行のときには既に満足のいく演奏が行えなくなっていた。同年秋に多発性硬化症と診断され、チェロ演奏家として事実上引退。その後の数年間はチェロの教師として後進の育成を行っていた。1975年にはエリザベス2世女王からOBE勲章を授与されている。多発性硬化症の進行により、1987年に42歳で死去した。デュ・プレには1961年から73年までの約12年間の活動期間が全てである。それら全てが名盤と呼んで相応しい録音ばかりである。彼女の姉、ヒラリーがジャクリーヌの死後に出版した、『風のジャクリーヌ:ある真実の物語』という著書をベースに作られた1998年製作「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」という映画がアナンド・タッカー監督で公開された。チェロ演奏はロンドン・フィルのチェリスト、キャロリン・デイルが担当。日本でも話題となった。
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