商品コード:1329-033[HMV] J.バルビローリ指揮/ チャイコフスキー:弦楽合奏セレナーデ, アレンスキー:チャイコフスキー変奏曲
商品コード: 1329-033
商品詳細:チャイコフスキーは6曲の交響曲以外にも優れた管弦楽作品群を残している。4つの組曲、マンフレッド交響曲(実際は管弦楽だが交響曲に分類)、弦楽セレナーデ。「弦楽セレナーデ」は1880年に作曲した弦楽オーケストラのための作品。バレエでは「白鳥の湖」が1875-1876年、交響曲第4番が1878-78年の作曲で、その後に作曲された。モーツァルトの精神に立ち返る意図を持ち、強い内的衝動によって書かれたものであるとされている。「弦楽セレナーデ」はこれら管弦楽作品群の中でも特徴ある出だしのメローディーを持つ傑作といえる作品。オケはハレ管弦楽団ではなく、ロンドン交響楽団。オケの違いか、モノラル期のハレ管弦楽団の時にある厚ぼったすぎるオケの音はここでは皆無で、むしろすっきりしすぎなくらい見通しが良い仕上がりになっている。因みにセレナーデはドイツ語で、イタリア語: serenata(セレナータ)、英語: serenade(セレネイド)、フランス語: sérénade(セレナード)と違いがあり、日本ではこれらがごちゃ混ぜになっている。曲の形態であり、統一すべき用語なので当社ではセレナーデで統一する。ドイツ語ではシュテントヒェン(Ständchen)ともいい、夜曲(やきょく)として夜に恋人のために窓下などで演奏される楽曲を指す。あるいはそのような情景のことを指す。元々野外音楽で、祝いの席での演奏に繋がっていったが、19世紀までにセレナーデは演奏会用の作品に変質し、戸外や儀礼とほとんど無縁になった。バルビローリとしては珍しいロシア作品である。マーラーの演奏などで名声の高いバルビローリ。ここではあまり情熱的に歌う事はせず、上品に穏やかにオケを流麗に響かせる演奏となっている。パンチを求める方には多少の物足り無さを感じるかも知れない。
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