商品コード:1330-059p[VÉGA] J.フェヴリエ(pf) / ドビュッシー:前奏曲集第1, 2集(全24曲) 他
商品コード: 1330-059p
商品詳細:ジャック・フェヴリエの代表作。録音は1961年で、ギーゼキングの少し後に当たるが、そのスタイルの違いに驚かされる。今の耳で聴くと、これすら古いタイプの演奏に聴こえるが、フェヴリエはその後の'60年代のスタイルを先取りするかのように、端正かつ丁寧に弾いている。幻想的でありつつも、フランス的な香りに包まれた明晰な演奏。竪琴レーベルが初出だが非常に入荷が少ない。これは第2版だが'60年代のしっかりしたプレス。この第2版とて入荷は多くない。ジャック・フェヴリエ( 1900 - 1979)はフランス・サン=ジェルマン=アン=レー生まれ。パリ音楽院にてエドゥアール・リスレとマルグリット・ロンの薫陶を受け、1921年に首席となる。1932年にプーランクの《2台のピアノのための協奏曲》の世界初演において、作曲者自身と共演。ラヴェルの《左手のためのピアノ協奏曲》のフランス初演においては、作曲者自身によってソリストに大抜擢された。フランス音楽の数々の録音を遺しており、とりわけ1963年のラヴェルのピアノ独奏曲の録音は、シャルル・クロ・アカデミーよりグランプリ・デュ・ディスク賞を授与された。1952年にパリ音楽院の教授に就任し、演奏活動とともに後進の育成にもあたり、かのサンソン・フランソワやプルーデルマッハーなど輩出。録音活動も、1970年代に入ってからも行っていたが、1979年9月3日交通事故で亡くなった。ラヴェルに指導を受けた数少ないピアニスト。ドビュッシーも得意としており、これは純粋なフランス人が録音した最初の録音であるアルベルト・フェルベールに次ぐ初期の前奏曲の全集録音である。演奏はギーゼキングのような雰囲気重視ときっちり楷書的なスタイルの中間的であり軽度のルバートも忘れない。微妙なテンポの揺らしでフランス人らしい洒落っ気も交えたるクールな味わいの演奏。フランス人の解釈の王道をいくものだろう。全体に重さを感じさせない軽妙な演奏といえる。1961-72年にドビュッシーの大半のピアノ曲を録音している。初期録音として見事としか言いようがない。
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