商品コード:1330-008[Ducretet Thomson] U.コッホ(va)/ バルトーク:Va協奏曲
商品コード: 1330-008
商品詳細:バルトークのVa協はプリムローズの名演があるが、1950年代にデュクレテ・トムソンで録音されたU.コッホ/ショモギーの録音は知られざる名演だ。アグレッシヴなプリムローズに対し、やや大人しいが指揮者と一体になって曲に溶け込んだような自然な演奏で、ソロが目立つというよりも表裏が重なり合った演奏。現代曲としてはとても落ち着いた印象を受ける。優しい音を出すコッホは目立たないが、音楽性は高い。飽きのこない、何度も聴きたくなる演奏だ。ヴィオラ奏者、ウルリヒ・コッホ(1921-1996)はドイツ・ニーダーザクセン州ブラウンシュヴァイクの生まれ。ベルリンでイオン・ヴォイクに師事した。1945年に彼はブラウンシュヴァイク州立劇場のオーケストラと共演し、1949年からはバーデン・バーデン南西部ファンオーケストラでソロ・ヴィオリストとして活動した。1955年にフライブルク音楽大学でマスタークラスを開講し、1967年からはヴィオラの教授に就任した。教え子には、ハット・バイエルレ、ヴィンセント・ロイヤー、ヘンリク・シェーファー、タベア・ツィマーマンらがいる。1990年からは武蔵野音楽大学でも教鞭を執った。Harmonia Mundi、ELECTROLA、PANTHEON、INTERCORD、EURODISCなどに多くの録音を残し、ドイツ・レーベルにヴィオラ奏者としての大きな存在感を示した。 1953年に初めて来日したシュトゥットガルト室内管弦楽団、コレギウム・オーレウム、ルツェルン祝祭管弦楽団、ベルアル弦楽トリオなどと共に活動した。彼はアッシジで国際的なマスタークラスを教えた。コッホは古い楽器(ヴィオラ・ポンポーザ、ヴィオラ・ダモーレ)の演奏にも専念した。1990年代以来、ヴォルフガング・マルシュナー国際コンクールにおいて、優れた若いヴィオラ奏者に「ウルリッヒ・コッホ賞」が授与されてきた。ウルリッヒ・コッホは、1996 年 6 月 7 日に東京で亡くなった。ラウテンバッハーのK.364やグレーリングとのモーツァルト:Vn・Vaのデュオなど歴史的名盤を多く残す。これは唯一のDucretet Thomsonに入れた録音。ドイツの奏者らしく、常に調和を考えた演奏であった。ここでは珍しいソリストとしての参加だが、これまでのスタイルと同様にソロだけ突出した演奏ではなく、Va協奏曲としての完成度に貢献した演奏となっている。
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