商品コード:1330-002[Chant du Monde] D.コヴァーチ(vn) H.ボッシ(pf) / バルトーク:Vn・Pf狂詩曲1番, コダーイ:Vn・Pfアダージョ
商品コード: 1330-002
商品詳細:コヴァーチュ/ボッシという、初めての顔合わせ。仏シャン・デュ・モンドのオリジナル録音と思われる。バルトーク/コダーイという、コヴァーチュにとってのお国物。当時、フランス人達に、本物はこれだとでも言いたげな演奏。バルトークやコダーイのような民族色の強い作品の場合、やはり文化的理解が最重要となる。白人が日本の音楽を演奏してもしっくりこないのと同じだ。その点で、細部とトータルで完全であるだけでなく、空気感からして、格別のものがある。8インチの可愛らしい盤。33回転。ヴァイオリンのデーネシュ・コヴァーチ( 1930-2005)はハンガリー・ヴァーチ生まれ。5歳の頃からラドシュ・デジェーの下でヴァイオリンを学び、14歳でリスト音楽院でザトゥレツキー・エデの薫陶を受けた。1951年から1961年までハンガリー国立歌劇場のコンサートマスターを務め、1955年にはカール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝している。1957年より亡くなるまで母校のリスト音楽院で教鞭を執り、1967年から母校の事務局長、1971年から1980年まで学長を務めた。ハンガリーの国営レーベルであるHUNGAROTONに多くの録音を残した看板ヴァイオリン奏者であった。フランス録音は珍しい。バルトークの狂詩曲(ラプソディ)第1番は2曲ある狂詩曲の1つで2曲はほぼ同時期に作曲された。1番はヨーゼフ・シゲティに献呈されている。シゲティは1929年11月1日、ケーニヒスベルクにてヘルマン・シェルヘンの指揮により本作の管弦楽版を初演している。第2番は1937年に結成2年目のハンガリー四重奏団で第1ヴァイオリンを務めることになったセーケイ・ゾルターンへと献呈された。狂詩曲にはこれら2曲以前に「ピアノ独奏のための狂詩曲 SZ226」が1904年に作曲され、同年ピアノと管弦楽のための狂詩曲 SZ227が編曲発表された。ヴァイオリンとピアノのための狂詩曲は1/2番 SZ86/SZ89とも1928年に作曲され、同年オーケストラ編曲版がSZ87/SZ90で編曲発表された。B面のコダーイ:VnとPfのためのアダージョは1905年、23歳の時の作品。コダーイは当初この作品をヴィオラとピアノのために書いたが、その後作られたヴァイオリンとピアノヴァージョンに加え、チェロとピアノのヴァージョンは非常に感銘を与える作品となり、オリジナルのヴィオラ版よりもチェロに編曲されたものを耳にすることが多い。近年ではコントラバス・ピアノ版も存在する。ヴァイオリンとピアノ版は編曲ではあるが、なかなか味わい深い仕上がりであるが録音が少なく知られていない名曲と言える。アダージョにはコダーイの核心をなすハンガリーの民族音楽の影響は薄い。
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