商品コード:1331-064[DECCA] L.マゼール指揮/ ブルックナー:交響曲5番(ノヴァーク版)
商品コード: 1331-064
商品詳細:フランスの若手マゼールは本当に欧州では将来を嘱望されていたようだ。COLUMBIA、DECCAに30才頃から、さかんに録音を始めている。そして、マゼール44才の時のブルックナー。これを聴いてマゼールも当初の硬さがほぐれ、腕も充分に上がり、大物指揮者に確固たる地位を築いたと確信した。小DECCAだが音質はかなり良く、音割れしないフォルティシモはさすがDECCAのステレオ。案外入荷の少ないレアな盤だ。納得のいく内容。小DECCAオリジナル!録音は1974年で、DECCAではこの時期ブルックナーの交響曲を複数の指揮者に割り振って全集録音化を目指していた。ベーム、アバド、ショルティ、シュタイン、メータなどその時代を代表する名指揮者たちに割り振られた。その中の交響曲第5番はマゼール/ウィーンpo.により録音された。後にマゼールはウィーン国立歌劇場の総監督に迎えられ、マゼールの1回目にあたるマーラーの交響曲全集が誕生する。この時期マゼールは既に巨匠の域に達していてウィーンpo.とは1960年代初期よりシベリウスの交響曲全集録音など手堅い実績があった。当時新人だったメータの8番等と比較すれば安定した堅実な仕上がりを見せる。ベームとウィーン・フィルが担当したブルックナー交響曲第3番「ワーグナー」、4番「ロマンティック」と並び中心的な存在といえる。全体に軽さが目立つような時代において、L.マゼール指揮ウィーンpo.の演奏は1970年代のスタイルや音響技術に抗うことはできないものの、その中では安心できる精神的支柱を感じることができる演奏といえる。重厚感こそ1960年代より劣るが、安定感、推進力等ではこの時代におけるトップランクといって過言ではないだろう。晩年の1999年1~3月バイエルン放送響と録音したブルックナー交響曲全集(CDのみ発売)と比べれば、十分に重量級の演奏といえるだろいう。なお1988年にベルリンpo.とEMIに7/8番を録音している。DECCAでは5番1曲のみの録音である。
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