商品コード:1331-033[VSM] D.オイストラフ(vn)/ ブラームス:Vn協奏曲
商品コード: 1331-033
商品詳細:オイストラフが西側で録音した協奏曲の中で、最も成功した録音の一つ。1958年にはクリュイタンス/フランス放送o.とベートーヴェンの協奏曲を録音し、大変な話題となった。EMI側もそれに気を良くしたのだろう。あの成功をもう一度と思ったはずである。ベートーヴェンの次はブラームスというのは見え透いているが、指揮者にクレンペラーを選んだ時点でこれはまんまと作戦が成功したようなものである。然もオケはベートーヴェンの時と同じ、フランスのフランス国立放送o.である。このオケも素晴らしい。オーケストラとしてこのままソロが入ってこなくとも、最後まで聴いていたい気分にさせてくれる。オイストラフもこの録音には並々ならぬ熱意があったようだ。ジャケットを見なければ、オイストラフとは気付くまい。彼の最も高貴な意志を感じる一世一代の名演!モノラルの音も素晴らしい。駄作が多いといわれるオイストラフだがこの録音は彼にとって特別だったようだ。今までにないくらい神経を集中してソロに取り組んでおり、大物指揮者クレンペラーとのフランスでの共演は特別な録音となった。ステレオが高額である理由は、日本ではステレオ購入の希望が断トツに多いがプレスは逆にモノラル30に対しステレオ1程度の割合で存在する為、モノラルとステレオの間に極端な価格差が生まれてしまう。これは資本主義の原理原則なので致仕方ないが。これら2つの西側録音によりオイストラフの名前は世界中で大人気となった。1950年代からオイストラフは出稼ぎ部隊とまで揶揄されるほど、西側に出て多くの録音を行ったヴァイオリン奏者であるが、それは西側レーベルが望んだ結果であり、MELODIYAと英/仏EMIの利害が一致した事で多数の録音が行われた。これら2大Vn協奏曲の仕上がりがそれを証明している。プレスは非常に多種多様であり、ステレオは特にフランスでは何度も番号変更が行われ、数年おきに1980年頃まで再版が繰り返された。初出のSAX 2411、SAXF 196は非常に高額だが、再版は年代を反映した価格としている。予算とお好みで選ぶことが出来るほど充実したラインナップがある。それだけ認められた録音であった事の証明である。因みにCOLUMBIAはフランスでは1968年前後~La Voix De Son Maîtreレーベルに統合される。
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