商品コード:1331-028[VSM] C.ミュンシュ指揮/ ブラームス:交響曲1番
商品コード: 1331-028
商品詳細:指揮者シャルル・ミュンシュは1891年フランス・ストラスブールの生まれ。1937~46年パリ音楽院o.、1949~62年ボストンso.。1967年、フランスの文化大臣アンドレ・マルローにより、パリ市のオーケストラ(パリ管弦楽団)の創設が提案され、最初の音楽監督としてミュンシュに白羽の矢が立ち、同年ミュンシュは初代音楽監督に就任する。その年の11月に第1回コンサートを指揮した。翌1968年11月、アメリカへの演奏旅行中リッチモンドで急逝した。したがってミュンシュ/パリo.の録音はこの1年間の間しかない。録音は限られ、その間に有名な1967年10月のベルリオーズ:幻想交響曲と1968年1月のブラームス:交響曲1番の2曲が録音され歴史的な名演として今もって人気が衰えることはない。この約1年間のパリo.との録音は今となってはどれも貴重。晩年、花火のような輝きを放って散った指揮者も少ない。若さを取り戻したかのような熱い指揮は本当に凄いの一言。ドイツの音楽でありながらほぼ100%フランスのメンバーで録音されたブラームス1番をドイツ人はどう評価するのか気にはなるが客観的に見て非常にブラームスの実像が反映されたかのような渋い演奏なのである。テンポや表現を見てもフルトヴェングラーが墓から甦りミュンシュに憑依したのではと連想させる語り口である。およそ今までのフランス人指揮者では考えられないドイツ的な演奏を敢えて行ったところにこの録音の特殊性がある。単にミュンシュの最後期の録音という時期的な事柄ではない。もう一つの名演である「ベルリオーズ:幻想交響曲」はいかにもフランス的な演奏であったことを考えると、指揮者として進化を進め、およそ完成の域を突き抜けてしまったミュンシュという芸術を見る思いがする。
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