商品コード:1331-014n[MELODIYA] N.ラビノヴィチ指揮 V.オフチャレク(vn) V.ソロヴィヨフ(va)/ モーツァルト:2Vnのためのコンチェルトーネ, 協奏交響曲
商品コード: 1331-014n
商品詳細:珍品。レコード番号より1967年の発売らしい。A面は2台ヴァイオリンの為のコンチェルトーネK.190で通常片面に収まる曲だがここではA面で第1、第2楽章、B面の1/3で第3楽章という面割で演奏も非常にゆったりしたものになっている。あまり知られていないが、レニングラード室内o.は全くの同一名称で2つの団体が存在する。母体がレニングラードpo.のアンサンブルと、レニングラードpo.の第二オーケストラとして吸収された旧レニングラード放送o.が母体のアンサンブルである。判別するにはメンバー名を見るしかないが、今回はレフ・シンダーの名が有るので放送o.が母体の方であると分かる。レニングラードpo.に吸収された理由はレニングラード包囲戦で複数の団員が亡くなった等の理由なので、第二オーケストラとはいえ元々が一線級のオーケストラである。メジャー協奏曲を録音してしかるべき、確かな実力を持っている。K.190ではレフ・シンダーとウラジミール・オフレチャクの二人のヴァイオリン奏者がソロを担当。K.190の中ではこれまでのどの録音よりも遅いテンポで、なだらかに進行する演奏。さてB面の後半2/3がこれまで聴いたことない曲で調べてみると一応はモーツァルト作品である。「ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための協奏交響曲イ長調」K.Anh.104。1779年または1780年にザルツブルクで作曲された作品。断片のみで全体は134小節のみ現存している。オットー・バッハ、フィリップ・ウィルビー、三枝成彰らが補筆している。ここではオットー・バッハによる補筆である1楽章の完成版を演奏している。協奏交響曲に分類される作品だが聴いてみると完全にモーツァルト的な音楽と断定出来そうな流れで、誰かが補筆完成して当然と思われる作品と言える。当LP以外の録音は聴いたことはないので初めて聴いたが全くこれまで聴いたモーツァルトの協奏交響曲と同じ世界感を持つ名曲である。1楽章だけといっても20分近い演奏時間でモーツァルティアンならば聴かねばならない珍品だろう。このLPはA面のK.190だけでも特筆に値する名演なのだが、補筆完成されたK.Anh.104の存在がK.190を消し飛ばしてしまう程のインパクトを持つ録音である。因みにK.Anh.104のソリストはレフ・シンダー(vn)、ヴィザリオン・ソロヴィヨフ(va)、ゲオルギ・ギノブカー(vc)の3人がソロをとる。恐らくシンダー以外の二人もレニングラードpo.第二オーケストラ(旧レニングラード放送o.)の首席ソリストと思われる。モーツァルティアン必聴の珍MELODIYA盤!
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