商品コード:1331-012n[MELODIYA] H.グロドベルク(org) / バッハ:8つの小前奏曲とフーガ 他
商品コード: 1331-012n
商品詳細:オルガン奏者、ハリー・グロドベルク(1929 — 2016)はタジキスタン・クライペダの生まれ。1992年にロシア連邦人民芸術家、2001年にロシア連邦国家賞を受賞している。詳細は不明だが、数少ない旧ソ連で活躍したオルガン奏者。1961年頃から録音があるが、バッハに関しては体系的な録音があるわけではない。単発で数点の録音が1960年代と1970年代に存在する。これはバッハ作品集では3種目のLPと思われる。「8つの小前奏曲とフーガ」は何方かと言えばマイナー作品で録音はさほど多くない。オルガン学習者の入門書とされてきた作品。現在では偽作説あり。ニコラーエワはピアノで弾いた録音をしている。聴いてみると単純そうに感じるのだが、足鍵盤を多用する、簡単にはいかない曲らしい。親しみやすい曲であり、鑑賞作品としても優れた曲集である。B面余白のパルティータ「ああ罪人である私は何をなするべきなのだろうか」B.770は完全な単独作品で聖書から取られたコラールと同様の作品。「パルティータ」は元来イタリアで変奏曲の意味で使われた。ドイツでは17世紀末から組曲の意味にもこの語が使われたが、ルター派コラールの主題に基づく変奏曲であるコラール・パルティータなどは従来の用法によっている。オルガン作品にもパルティータは存在する。B.770は主題と9曲の変奏曲からなる全10曲からなるコラール変奏曲の1種。哲学的であり、バッハへの奧深さを感じる興味深い作品で、A面の8つの小前奏曲とフーガとは対極をなす作品といえる。この2つの異なる性格のバッハ・オルガン作品を比較することで、近年興味が薄れがちなオルガン曲への新たな興味を感じていただけるLPとなっている。
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