商品コード:1332-055[Ducretet Thomson] M.カレシュカ(s) G.ティッサン・ヴァランタン(pf) / ショパン:19のポーランドの歌(全19曲)
商品コード: 1332-055
商品詳細:ショパンの歌曲のLPだが、注目はソプラノ歌手ではなく、PfのT.ヴァランタンだろう。歌手のマリア・カレシュカMaria Kareska(käreşkä)に関する情報はまったく無い。言語もオリジナルのポーランド語と思われる(ジャケ裏の解説は仏語)。歌曲の主役は歌手であり、本来はピアニストを聴く為のものではないが、この盤ではKareskaのソプラノだけでなく、ピアノが本当にしんみりと聴かせてくれる稀なLP。ヴァランタンのLPとして捉えるも良し、マリア・カレシュカに興味を持たれるのも良い。マリア・カレシュカはブラジルのレーベルにブラジルContinentalのSP「Ninando / Quem Sabe ?」2曲入りを20.054(10")で出している・Gravações Elétricas S.A・ブラジルのSPレーベル。Ducretet ThomsonにはやはりT.ヴァランタンと共演で12曲からなる「ブラジル歌曲集」・270C093と20曲からなる「スペイン歌曲集」・310C020の2枚があり、当盤と合わせて2人で3枚の歌曲集録音してい。,また カレシュカは他仏COLUMBIA:FCX 602-3で「ヴィラ・ロボス:ブラジルの発見」に参加。これらを総合して考えると、ソプラノ歌手、マリア・カレシュカは元々タタール人の子孫である両親の下、ポーランドで生まれたが、一家はブラジルへ移住した? その後カレシュカはパリに留学し歌手として研鑽をつみ、ポーランド語、ポルトガル語、スペイン語と珍しい言語を操れる才能に目を付けたDucretet ThomsonがT.ヴァランタンとのコンビで3枚のLPを制作、パテ・マルコーニ社がH.ヴィラ・ロボス指揮フランス国立放送o.との共演でヴィラ・ロボス:「ブラジルの発見」を録音した---という推測がひとつの可能性として成り立つのでは? 正体不明のソプラノ歌手だが、声質はオペラもこなせそうなパワーがあり、現地語を完璧に操っているように感じる。歌曲のローカル作品には何といっても現地語は必須であり、そういう点でぴったりのはまり役となっている。ピアノがT.ヴァランタンという大物の起用でLPとしての話題性も高く、無名に近い歌手のLPにも興味を出していただければ幸い!尚ショパンの「ポーランドの歌」Op.74はプライヴェートなものとして別々の作詞者の17曲に曲を付けて、彼の死後草稿の中から集めた17曲の歌曲集として1856年頃出版された。理由は不明だが、何時頃からか19曲のヴァ―ジョンも登場し、現在でも17曲のものと19曲のものが入り混じって世に出ている。はっきりとした解説は見当たらない。両者の違いは16曲までは同じでそれ以降が異なる。
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