商品コード:1332-046p[Ducretet Thomson] D.E.アンゲルブレシュト指揮/ ラヴェル:ダフニスとクロエ(全曲)
商品コード: 1332-046p
商品詳細:「ダフニスとクロエ」の最初のLP全曲録音と思われる。オーケストラとヴォカリーズのcho.によるバレエ曲。合唱が入ることで、実にフランス的エスプリの効いた曲。アンゲルブレシュトの演奏は、この曲の原風景を最も忠実に伝えるように思う。淡々とした中にも、燃えるような情熱がほとばしり、オケには強いエネルギーがあり、静と動のコントラストが対照的に描かれる。この曲の傑作として、永遠不滅の価値を持つ。尚、ラヴェル自身の手による組曲も2種ある。「ダフニスとクロエ」は1912年にバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)の興行師セルゲイ・ディアギレフがラヴェルに依頼して同年に作曲されたバレエ音楽。1912年6月8日にパリのシャトレ座で行われたバレエ・リュスの公演においてフォーキンの振付けで初演された。バレエは1幕3場からなり、連続して上演される。上演・演奏の所要時間は約55分。バレエは現在でも世界中で上演されている。作曲者自身による組曲がオーケストラの重要なレパートリーの一つとなっている。特に『ダフニスとクロエ 第2組曲』は、ラヴェルが作曲に1年を費やした終幕の「全員の踊り」を含む第3場の音楽をほとんどそのまま抜き出したもので、この形での演奏頻度が高い。ここでは1幕3場のバレエ版で演奏される。デジレ=エミール・アンゲルブレシュト(1880 - 1965)はフランス国立放送管弦楽団の初代指揮者であり、フランスのバレエ、管弦楽作品には欠かせないビッグ・ネームである。多くの作品のLPにおける初録音を仏COLUMBIA、Ducretet Thomsonに残している。1980年代から日本でも知られていたが当時、Ducretet Thomson等はほぼ幻のレーベルであり、一部の好事家のみが実際のLPを耳に出来た貴重なお宝であった。2020年代を生きる日本人は何と幸せな事だろう。当時幻のLPであったDucretet Thomsonをさほど高額ではなく購入できるのである。フランス国立放送管弦楽団とフランス国立放送合唱団による大スケールかつ幻想的でパワフルな演奏は当時のシャトレ座で行われた初演の雰囲気を十分に感じさせてくれるものである。Ducretet Thomsonの持つパワーを一度でも知ってしまうと、すっきりしただけのステレオが何とも貧相に感じてしまう。フランス音楽の香気はドイツ系作品では得られない官能美を教えてくれる。先駆的であり、誰も超えられない高い壁であり続けるアンゲルブレシュト指揮のフランス盤!尚オケの表記はシャンゼリゼ劇場o.とジャケットには表記されるが、これはDucretet Thomsonとフランス国立放送管弦楽団との契約関係の都合で正しいオケ名が表記ができない状況をクリアする為の表記で、実際には当時存在しないオケである(1991年に同名の古楽オケが設立された)。従って1990年以前のシャンゼリゼ劇場o.は自動的にフランス国立放送o.を指す。
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