商品コード:1332-041[DECCA] W.ボスコフスキー指揮/ ニュー・イヤー・コンサート・1979
商品コード: 1332-041
商品詳細:DECCA社最初期のデジタル録音と思われる。ジャケにDIGITALのシール貼り。音質は、またSXL2000番台に戻ったかのような、非常にダイナミックレンジの大きな音質で、この録音は、そのデモンストレーションを兼ねていたようだ。そして、これは第25回目のニューイヤーコンサートらしい。この音がそのまま続けば良かったのだが、そうはならなかった。これがボスコフスキー最後のニューイヤー・コンサートで、またDECCA最後のニューイヤー・コンサートLPとなった。くしくもこのLPが DECCAで最初のデジタル録音となった。オランダプレスではなく英プレスである。ジャケットに別紙でデジタル録音に関するデータと説明が書かれたペラ紙が入る。ニューイヤー・コンサートはボスコフスキーが1955年 - 1979年の連続25回を担当し、DECCAに莫大な利益をもたらしたが翌1980年からロリン・マゼール の担当に変わる。ボスコフスキーは十分にやり切ってもういいだろうと考えたに違いない。マゼールは1980年~1986年まで7年連続で担当した。ロリン・マゼールは当時DGGに籍があったので担当レコード会社はDECCAから自動的にDGGに移った。DGGにとっては「棚からぼた餅」となりマゼールはDGGに大きな貢献をした。マゼールの後はヘルベルト・フォン・カラヤン 、クラウディオ・アバド、カルロス・クライバー、ズービン・メータ とDGGの指揮者が1年ごとに変わりながら2年連続して指揮することはなくなった。また、1979年以前は全員ウィーン生まれの3人の指揮者で担われていたが、その後は完全に人選が国際化したためウィーン生まれの指揮者は登場していない。小澤征爾は2002年に担当した。2023年までに登場した指揮者は全部で18人であるが、1度選ばれると複数回招かれる傾向が強く、将来再登場の可能性がある2017年のドゥダメルと2020年のネルソンスを除けば、1回登場したのみの指揮者は、カラヤンと小澤の2人だけである。当LPは最後のDECCAのLPで、ある意味、最後の伝統あるニューイヤー・コンサートだったともいえる。
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