商品コード:1332-012t[ETERNA] A.シュトルテ(s) G.ライプ(br) H.コルム(cemb) / バッハ:アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳~29曲
商品コード: 1332-012t
商品詳細:これはモノラル録音。シュトルテの出番はアリア2曲のみで、バリトンのG.ライプが4曲を歌う。2曲のみとはいえ、シュトルテの声でこの名曲のアリアが聴けるのは幸い。しかしA面終わりのB.508の有名なアリアは、残念なことにほぼ全てのプレスに音割れがある。音割れといっても、充分に鑑賞に絶えうる範囲のもの。LPではこういうこともある。興がさめるが、それでも、それを分かった上で聴くべき。※※カタログ1332で入荷した当盤は奇跡的に殆ど音割れしない貴重なプレス!※※このアリアの素晴らしさは他の歌手からは得られない程の絶品である。B.508が絶品!若き新妻のピアノ練習用に書かれたイメージが強い「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」に歌曲が入る事に違和感を感じる方も居ると思うが、当時のバッハは手紙のやり取りの中で「今の私の妻は、なかなか素晴らしい澄んだソプラノを歌う」と記している。アデーレ・シュトルテ( 1932 - 2020)は旧東ドイツ・ブランデンブルク州・シュペレンベルクの牧師の家に生まれる。1942年には第二次世界大戦の空襲によりドレスデンに避難。しかしドレスデンでも空襲に遭遇したため、ポツダムへの移住を余儀なくされている。1948年にポツダムでヨハン・ゼバスティアン・バッハの「クリスマス・オラトリオ」の上演に際して天使の声役で初舞台を踏み、当地のカントルであるカール・ランドグレーベの下で音楽を学ぶこととなった。1952年からロストックでアンネリーゼ・ブッシュマンに声楽の個人指導を受けた。1955年からドレスデン、ライプツィヒやマンハイム等で宗教音楽の歌手として活動を始め、ドレスデン聖十字架合唱団やトーマス教会少年合唱団などと共演するようになった。1958年にはドレスデンにおけるエルンスト・ペッピングのテ・デウムの初演、翌年にミュールハウゼンで行われたバッハ音楽祭のそれぞれに参加して声望を高めた。1960年代からはヨハン・ゼバスティアン・バッハの作品を中心として録音活動も活発に行うようになった。1972年に第一線を退いてからは、マリア・クローネンの助手として後進の指導に当たるようになり、1975年から1993年までヴロツワフの夏期講習でオラトリオとカンタータの歌唱法の指導を行うようになった。1986年から1990年までブラウンシュヴァイク大聖堂合唱団、1990年から1997年までベルリンのカメラータ・ヴォカーレのそれぞれで歌唱指導に当たる。1990年から2005年までベルリン芸術大学で教鞭をとった。2007年にドイツ連邦共和国功労勲章を授与されている。2016年11月他界。アデーレ・シュトルテは当社が発掘した自負があり、1990年代から盛んにアピールしてきた。その成果もあり近年では日本で温かい美声のソプラノ歌手としての地位を確立した。今となっては世界で日本だけの現象かも知れない。
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